サイボウズさん見学

天野さんにお誘いいただいてサイボウズさんの見学に来ました。

f:id:wayaguchi:20181004203840j:image

途中から、大友さんも加わって、だいたいこんな話をしました。カッコ内は私の反応です。

 

クラウドサービスであるKintoneの1チームからスクラムを始めて、よかったのです2,3-4 と拡大して、そのあと他の部門も支援するようになったそうです(この辺はMicrosoftがBing/Azureで変わってきた話を思い起こさせます)。1チーム、2チームはゆっくり、3-4チームへの拡大はスピード早かったとのこと。(環境を整える部分も必要なので、揃ってくると早いのかも。)

 

当初はQAをどう担保するか、とかが議論になって、開発チームが出しても、QA期間は時間がかかるんで...と。でもだんだんその辺りも理解ができてきて...。(Hunterも最初のモブは5-6人くらいで、一年半シビアバグなしで信頼を得たって言ってたなぁ)

 

組織文化としてチームワークを軸に持ってきているので、スクラムの普及はスムーズ。外の会社のことはよくわからないけど、支援してる大友さんが驚いているくらいらしいです。

 

日本では受託開発の経験がない、という人が少数なので、コミュニティで話が合わないこともある(そういえば最近あんま勉強会に行ってない...)。相談できるのがRSGTくらいしかない気がする(あざーっす!)。中途採用の人が残酷物語を教えてくれた時に新卒さんが「私もう、転職できないです..」って言っていたとか。

 

受託開発だと、というか普通の業務系の開発だと、IT部門が発注者で、ベンダーが受託したりするんだけど、IT部門の人が分かってればかなり幸せな環境ができたりする。ただそのIT部門の人が長くいるかどうかはわからなくて...。なんて話を大友さんとしました。

 

その他よもやま話をしてとても楽しかったです!HunterとかRSGTとかRSGOとかBirdの話ができて楽しかったです!

 

写真撮り損ねた!この方達です。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 - プロセスを良くするだけではチームはゴミを大量に作り続ける 〜より良いプロダクトに欠かせないPO支援〜 | ConfEngine - Conference Management Platform

 

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 ディスカウントコード問い合わせの例文

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 チケット販売スケジュール - kawaguti’s diary

会員だしディスカウントは受けたいけど、英語が不安だという方はこの例文を参考にしていただければと。

 

Hello Scrum Alliance,

 

   I hope to attend Regional Scrum Gathering Tokyo 2019.
   Please let me know the discount code for this conference.

   My name : Yasunobu Kawaguchi
   My registered e-mail : kawaxxxx@xxxxx.com
   My member page : https://www.scrumalliance.org/community/profile/ykawaguchi

 

Best Regards,
Yasunobu Kawaguchi
CSM/CSPO/CSP-SM/CSP-PO

楽天を退職します。

9月末日をもちまして、楽天株式会社を離れることにいたしました。

2012年4月に入社しましたので、6年半の間、お世話になったことになります。アジャイルのトレーナーやコーチとして各部門のチームをお手伝いさせていただいたり、外部のスペシャルなトレーナーの研修を運営したり、楽天テクノロジーカンファレンスを運営したり、新卒研修をやったり、ラッカソンをお手伝いしたり、英語公用語化のコンサルをしたり、本当に色々とやらせていただきました。こうしてふりかえってみると、あまり前例のないことを、思い切って任せていただいた件ばかりで、ご信頼をお寄せいただいた皆様には、感謝の念にたえません。

今後はしばらくお休みをいただきながら、次のステップを考えていくつもりです。この機会に話したい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひお声かけくださいませ。

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

 
ユーザーストーリーマッピング

ユーザーストーリーマッピング

 
ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

 
Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革

Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革"成功"ガイド

 
アジャイルエンタープライズ (Object Oriented SELECTION)

アジャイルエンタープライズ (Object Oriented SELECTION)

 

 

 

 

どうしたら実現できるのか?

どうしたらこれを実現できると思いますか?って聞かれたりすることがあったりします。割とシンプルで、

  • 具体的にする
  • 許容量以内にする
  • 期間を十分にとる

ぐらいしかなさそうです。スコープとリソースとスケジュールですね。

スコープはだいたい曖昧性が敵で、なんで曖昧かというと、知らないからとかやったことがないからということが多そう。

許容量はそもそも把握できてないことが多そう。ベロシティですね。

期間が足りないのは、上の二つの理由がやっぱり引き起こすんですけど、もう一個あって、気づくのが遅くて動きはじめるのが遅かった。

で、基本的にはやることを最小にして、効果を最大にするってことをずっと考えて、日々やってくしかないかなぁ、という気もします。

 

あと、ちょっと危険なのが、将来の頑張りの経験的見積もり。苦労の記憶はみんな大好きなので、精一杯やって克服したことを再現したくなるんですけど、2回目も同じことやってたらアホなわけです。実績値を持って改善するのがよさそうです。学びこそすべて。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 チケット販売スケジュール

 (スクラムギャザリング東京実行委員会より)

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 (2019/1/9-11) の
チケット販売スケジュールは以下の通りといたします。

1. October Ticket (10/1-10/31)
2. November Ticket (11/16-11/30)
3. December Ticket (未定 確定: 12/11 12pm JST)

チケット料金 JPY30,000 + Fee
Scrum Alliance 会員の方は10% Off (Scrum Alliance から別途アナウンスがあります) 

 

セッション公募期間は October Ticket 販売期間と重なりますが、落選の方には November Ticket 期間に、 November Ticket とは別途チケットをご購入いただけますので、先行して購入する必要はございません。なお、スピーカー採択された場合の購入済みチケットの払い戻しはいたしません。

 

というブログ部品を置いてみるテストでした

属人性があって再現性がないからスケールしない話

研修とかコンサルみたいなことをやってると属人性があってスケールしないからきついねーって話になったりします。新規事業開発のミッションとしてはもう10倍くらいは最低でも稼がないとだめで、誰に言われなくてもそう思うんだけど、一方で...。

 

客商売なんてものは、目前のお客に何を気に入ってもらってお金をいただくかなので、再現性なんてそんなにないものだとも思うんですよ。再現性はない....けど、類似のお客様がいれば水平にリピートオーダーは広がる...というものなんじゃないかと。(営業経験あんましないので自信がない)

 

求められる信頼・期待に対して、提供できる便益と価値のマッチングが毎回あるわけです。

 

簡単に売れて行くキラーアプリが生み出せるといいんですけど、それには業務知識の蓄積と、技術と、ものすごいタイミングが必要で、そのどれも不足してるときに、蓄積しながらタイミングを待てる技術もまた、大事なんじゃないかと。

 

「こういうのが欲しいんです。」「そうですか。じゃあそういうの作ります。」「いいですね。使います。」なんてなったの見たことないんです。そこそこうまくてきたとしても売れたのは見たことない。要求がザルだったり、業務知識が足りなかったり、作れなかったり、そもそも時期がダメだったり ... 。

 

だから、調べながら作りながらもがく。カッコ良くもないし、理想的でもないし、いろいろ言われたりするけど、たぶん蓄積は味方だから。だんだんわかっていくのも楽しいですし...。

 

はじめからスケール前提でドーンといけるソリューション考えるのキツイと思うんです。少なくとも私にはきつい。なので、細い糸を手繰りながら、しばらく泥の中を泳がないと...。

 

未来に発展も変革も無いと信じる理由は無いのである

(ハリー・セリンジャー監督からの引用。ハイキュー21巻第187話)

 

でもまぁ、本当は、もっと楽にポーンと行きたい...です。

 

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)

 
ユーザーストーリーマッピング

ユーザーストーリーマッピング

 
ハイキュー!! 21 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 21 (ジャンプコミックス)

 

 



 

よい仮説とは棄却しやすいものである

社内勉強会で読んだ本で、よい仮説の話があって、今日ちょっと質問を受けたので、その部分を第2版から抜き書きしました。いや、勉強になった。

(読んだというか、統計に詳しい後輩の人たちに教えてもらう会でした。)

Karl Popper was the first to point out that a good hypothesis was one that was capable of rejection. He argued that a good hypothesis is a falsifiable hypothesis. Consider the following two assertions:
1. there are vultures in the local park
2. there are no vultures in the local park
Both involve the same essential idea, but one is refutable and the other is not. Ask yourself how you would refute option A. You go out into the park and you look for vultures. But you do not see any. Of course, this does not mean that there are none. They could have seen you coming, and hidden behind you. No matter how long or how hard you look, you cannot refute the hypothesis. All you can say is "I went out and I didn't see any vultures." One of the most important scientific notions is that absence of evidence is not evidence of absense.

 

[ざっくり翻訳]

 

Karl Popperは、よい仮説とは棄却可能なものであることを最初に指摘しました。 彼は良い仮説は偽にできる仮説であると主張しました。次の2つの言明を考えてみましょう。
 A.近くの公園には大鷲がいます
 B.近くの公園には大鷲はいません
どちらも基本的な考え方は同じですが、一方は反駁可能であり、他方は反駁的ではありません。 どうやったらAを否定できそうか、考えてみてください。あなたは公園に出て、草原を探します。しかし、あなたは何も見ませんでした。もちろん、これは存在しないという意味ではありません。大鷲はあなたが来たので、見えないところに隠れたのかもしれません。 あなたがどれほど長い時間を費やし、頑張って探したとしても、仮説を否定することはできません。 あなたに言えることは「私は行きましたが、いかなる大鷲も見ませんでした」ということです。 最も重要な科学的考え方の1つは、証拠がないことが不在の証拠ではないということです。

 

 棄却しやすいのに棄却されないとなれば、その分、仮説(インサイト)としては強そうです。「全ての人が朝歯磨きをする」という仮説は一人でも歯を磨かない人がいれば棄却できます。それなのに、ずーっとインタビューしても否定されないとなれば.... その仮説の有効性にはかなり自信を持つことができるんじゃないでしょうか。(以前テレビでインド人は夜カレーを食べる、というのを数十軒回って証明してまして。正しくないにしてもインサイトはあるもんだなと思いました) 逆に、歯を磨かない人もいるよね、というのは、調べるまでもなく、正しそうです。そこにインサイトはなくて。ある属性の中で、80%の人は歯を磨く、というのも意味がありそう。そうやって、属性を絞っていって、80%の人がやるような行為が見つかれば、なんかできそうな気がします。

 

Statistics: An Introduction Using R

Statistics: An Introduction Using R