勉強会カンファレンス2010に参加した

勉強会カンファレンスは、勉強会の主催者や勉強会を始めたい人が集まって知を共有するカンファレンスである。第1回の昨年に続き、今年も6月19日に、日本工学院蒲田校をお借りして行われた。

今回はマルチトラックを採用した。おそらく賛否あると思うけれど、私としては、参加者全員が参加意識を持って場を作っていける人数には限りがあると思っているので、結果として質問がたくさん出て楽しかった、というふうに考えている。

UST録画リンク (日本工学院の先生と学生さんが撮影してくださいました!)

午前

午前中はテクニカルトラック。さとうようぞうさんが Youtube にビデオをアップする手法について発表したのだが、カメラを愛しすぎて「カメラ目線(=カメラの視点で考える)」になっているギークの姿が微笑ましい、という結果になった。次に渋川よしきさんが「つまみぐい勉強法」に書ききれなかった勉強会主催者向けの話をした。さまざまな問題提起にたいして会場からの意見がたくさん出て、結果的に予定する内容が全く終わらないという素晴らしい結果になった。

午後1-2

午後はマルチトラックで、私はAgile本読部に入り浸った。この勉強会では、"Fearless Change" という英語の本を読んでいる。私を含め、英語が堪能なひとはほとんどいないので、一行一行、噛み締めて訳して議論を重ねる形式だ。"Fearless Change" という本のすごみは、そういうふうに丹念に読むことに耐えうる密度をもっているということだと思う。94個のメソッドが、パタンランゲージ形式でまとめられている。今回は "Evangelist" パターンを再読した。しかも2回読んだ。"Evenjelist"パターンは、新しいことをはじめようという情熱を持った人(Evangelist)が、どのように振る舞うといいか、という話である。結論を言えば、説明せよ、押し付けるな、時間がかかることを理解せよ、自分だけが知っているという状況に浸るな、ということかとおもう。

懇親会

懇親会では即席でLTに参加してみた。HCDNetで講演した「明日から使えるスクラムのエッセンス」を切り詰めて作成したものだ。スクラムの成り立ちである竹内野中論文から、スクラムアジャイルマニフェスト、勉強会カンファレンスのスタッフの進め方にみるスクラムのエッセンスを説明した。

謝辞

  • 会場をお貸し頂き、UST配信までして頂いた、日本工学院蒲田校さんに大変感謝いたします。
  • 当時の受付から懇親会までスタッフ業のほとんどを大車輪でこなして頂いた @kohsei さんに感謝いたします
  • 発表して頂いたみなさん、参加して頂いたみなさんに感謝いたします