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今年の「Rakuten Technology Conference 楽天テクノロジーカンファレンス」について その4

Rakuten Technology Conference 楽天テクノロジーカンファレンス」 まであと約3週間となりました。私は今年も実行委員として皆様のご来場をお待ちしております。なお、講演は原則すべて英語で行われ、日本語への通訳はありませんのであらかじめご容赦ください。

招待講演 : Satoshi Matsuoka : 東工大スーパーコンピュータ TSUBAME プロジェクトのリーダー

松岡聡先生は、日本を代表するスーパーコンピュータ Tsubame の開発プロジェクトをリードされています。

Tsubame は、日本の学術研究の分野で世界有数のスーパーコンピュータを利用可能とするために作られています。スーパーコンピューターの演算能力は、常に世界と競っている日本有数の技術でもあります(NEC地球シミュレーター、富士通の京など)。

Tsubameはコストパフォーマンスを求めつつ性能を出すために、一般的なCPUやGPGPUを組み合わせた構成となっており、Tsubame1.0ではAMD Opteron、1.2でnVivia GeForce(Tesla)、2.0でIntel Westmereと、パソコンやサーバーを扱う人にはとてもなじみの深いチップを利用してきました(Wikipediaより)。その効果は、現在のデータセンターが享受しているのと同じように、省電力化にも現れているそうです。

ハードウェアの発展の先を見越しながら、ソフトウェアも進化してきました。また、新しいハードウェアに、その性能を活かした仕事をしてもらい、社会の役に役立てるためにも素晴しいソフトウェアが必要になります。

私としては、今回のカンファレンスのテーマの一つである「Deep Tech」そして、私たちの未来を象徴するセッションになることを、勝手に期待しています。

招待講演 : Maohiko Uramoto : IBM基礎研のリアルタイムコンピューティングを用いたサイバー攻撃対策

今回は先端の研究の分野から、もう一方、浦本さんをお招きします。

ビッグデータ時代を迎え、データセンターは人々の生活を支える非常に多くの、重要な情報を抱えるようになっています。その一方で外部とより密接につながることも必要になっており、安全な運用を支えるサイバーセキュリティの向上は喫緊の課題となっています。浦本さんはサイバーセキュリティの分野に「リアルタイムコンピューティング」の技術を持ち込み、より即応性のある対策ができないか、研究されています。

リアルタイムコンピューティングは、通常のコンピュータのOSが「外部からの入力(センサーなど)は、一旦ためておき、スケジュールを調整しながら順に処理していく」方式であるのに対し、「外部からの入力を最優先に処理する」というコンセプトに基づく処理を行うものです。組み込みやロボットなど、センサーに対する即時の対応が重要な分野で使われてきました。昨今では、売買アルゴリズムによってミリ秒マイクロ秒を競う金融工学の分野で利用されるなど、応用の分野が広がってきています。

これは個人の見解ですが、SF好きな方にとっては「攻殻機動隊」で描かれたような、サイバーアタッカーと防壁の攻防の世界を彷彿とさせるのではないかとおもいます。