スクラムギャザリング東京 2014 - みどころ紹介 - 企業組織でのアジャイル適用あれこれ

スクラムギャザリング東京まであと約20日になりました。
スクラムとしてもアジャイル開発としても、実際に各社で取り組まれている状況にあり、うまく行くところも、うまく行かないところも、新たな知見が生まれている状況にあるかと思います。
また、チーム内での実践はうまく行くような確信をえて、次はもう少し大きな課題と対面している人も多いのではないかと思います。

今年のテーマは「エンタープライズ」つまり企業内でのアジャイル

今回の目玉は、エンタープライズ。すなわち企業でのアジャイル開発です。

大規模アジャイルの組織的展開 - ディーン・レッフィングフェル氏 Dean Leffingwell

ディーン・レッフィングフェル氏は、アジャイル開発の本質とスケールアップ 変化に強い大規模開発を成功させる14のベストプラクティス (IT Architects’ Archive)の著者(監修は現AWSの玉川さん)で、
大規模なアジャイル開発のフレームワークとして現在世界的に注目されている「SAFe : Scaling Agile Framework」を推進しています。スクラムを中心として、組織としてアジャイル開発を推進するための組織的な取り組み(プロダクトからテストまですべてを含む)をまとめています。
http://scaledagileframework.com/

大企業の中でアジャイルを展開するには - ユッタ・エクシュタイン氏 Jutta Ekstein

ユッタさんはドイツで大企業向けのアジャイル適用コンサルティングを長年手がけてきたコンサルタントです。大企業の中のアジャイル、世界分散でのアジャイルプロジェクトについての著書をもっています。

海外での事例として、シリコンバレーベンチャー企業がよく話題に登ります。その度に「日本の組織では」「日本のソフトウェア産業構造では」という疑問がおこります。長期雇用が強制されているため、組織内の人材の入れ替えが起こりにくく、その代わり下請け構造が起こりがちが構造が指摘されます。ドイツで長いこと仕事している谷口倫章さんによると、実はドイツもその構造は共通しているのだそうです。そのなかで長年アジャイルの組織適用をしてきたユッタさんは、生きた教訓の宝庫なのではないかと、期待しています。また、パターンランゲージの活動にも参加されており、Fearless Change(1月に翻訳書が出ます) という書籍でも貢献者の一人として名前が挙がっています。

Agile Software Development in the Large: Diving Into the Deep

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Agile Software Development with Distributed Teams: Staying Agile in a Global World

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レジェンド枠 : スクラムの源流 マイク・ビードル氏 Mike Beedle

スクラムの源流の一人として、今回はマイク・ビードル氏が基調講演をしてくれます。
2001年に、スクラムの共同創立者ケン・シュウェイバー氏と共著でスクラムを全体的に記した最初の本を出版され、日本語にも翻訳され(2003年)、それ以降、長い間、スクラムのほぼ唯一の書籍として参照されてきました。「アジャイル」が生まれたユタ州スノーバード山荘での会合にも参加し、アジャイルマニフェスト起草者の一人に名を連ねています。

アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)

アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)


ぜひ会場でお会いしましょう!
そして、達人たちをみんなで質問攻めにしましょう!