チームのフェイルオーバーアーキテクチャ

誰かが辞めるって決まってから引き継ぎを始めるか(コールドスタンバイ)、常に同期をとっておいて退職や新規受入に備えるコストを払っておくか(ミラーリング)、どっちを選択するかは、その事象の発生頻度と求められる復旧時間によるのだろう。雇用の流動性が高まって人が入れ替わりやすい労働環境、変化が激しく稼働を止めるコストが高いことを想定すると、より後者を選択するインテンティブが高まるとおもう。時間もお金も(実は稼働実績も)ないのでまずはコールドスタンバイ、というケースはよくあると思うけど、慣れていたり技術の熟成で楽になっていたり一回痛い目をみていたりすると後者を選択しやすそうだ。

システムのフェイルオーバーアーキテクチャの考え方でチームを考えてみると、気づきがあったりする。もちろん人はものではないので、単純に模倣すべきものではないと思うけど、それを考えると個性が生かせないというものでもないように思う。ポリシーAとポリシーBをうまく混ぜると単独でやった時より全体のリスクはあまり増えず、リターンが多いというケースはよくある。