もっと頑張らなくて済むように

RSGTの来年の会場である御茶ノ水ソラシティさんの見学をしました。そのあとスタッフ打ち上げ。

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RSGTのスタッフの合言葉は「頑張らない」です。カンファレンスの運営って、お祭りなので頑張っちゃう、おもてなしなので張り切っちゃう、非日常なので情熱をぶつける...いつも以上にパワーが出てしまうものだったりします。

スタッフが燃え尽きないカンファレンス

ですが、終わった後で「疲れたなー。もういいや」って思った人は、翌年の開催の時にはスタッフをやってくれない可能性が高くなると思うんです。毎回ボランティア集めに奔走したり、業務命令みたいな形でお願いするのは、実行委員の負荷も上がってしまって...。

なので私はどのカンファレンスの運営でも「スタッフが燃え尽きない」ことを第一に目指しています。誰も燃え尽きなかったとは言えませんけど、スタッフの負荷が上がるようなタスクや要件を増やさないこと、あるいはやめてしまうことをまじめに話し合います。

頑張ったら褒められたくなる

頑張っちゃうと、認められたり、褒めてほしくなるんですけど、周りも人間だから、都合よく適時にそんなのは集まらなかったりする(都合よく提供してくれる人の意図は確認した方がいいかも) 。なので、実はあんまし頑張らない方がよくて。頑張った後に、十分褒められないと燃え尽きてしまいがちです。強がりは言えるけど、疲れは蓄積します。

同じ成果を出すなら、より頑張りの少ない方法を考えられれば、燃え尽きる可能性を下げて、継続的に安定した出力ができる可能性が高まるはず。(カイゼンの目指すところは、淡々と普通にやってるのにすごいって言われることだと思うんです。そうすれば、継続的に仕事が来るし、成果も出る。)

報われなかった時のダメージ

やりがいを感じている時って、生理的にはたぶん興奮系の脳内麻薬が出てる状態で、ハイになって頑張りすぎてしまいやすい状態でもあります。そういう効果はほどほどに使う方が体によさそうな感じがします。タイムボックス決めてささっとやっつけるくらいがちょうどいいバランスかなと思います。報われない頑張りが1日分なら一晩寝ればリセットできるけど、1週間頑張ったのは、なかなかのダメージになるんじゃないかと。

不得意なところを頑張るとしんどい

不得意なところをやる時は、すごく頑張る必要があって、気分が乗れば頑張っちゃうんですけど、そもそもスキルや経験(特に成功体験)が不足してるので成果が出にい面も否めません。もちろん続けてやってればだんだん上手くなっていくでしょうけど、どこまで我慢すればスキルが付いてきて得意な状態になれるのか、わからないまま努力するのはしんどいわけです。

しんどいと、他人に対しても厳しくなってしまったり。そうするともっと成果が出なくなっていくので、自発的に休まないと、どんどん状況が悪くなるような時もあります(よね?)。

効果的な休みかたを見つけたい

効果的な休み方は人それぞれ。上手な休み方を実験しながら学んでいくのも、人生では大事な投資なんだろうと思います。上手いこと自分をハックして、できそうなことを燃え尽きない程度にやっていける均衡のとれたポイントを、社会や自分の周りの環境の中で見つけていく作業は、なかなか大変で、知恵がいるものなんでしょう。

というわけで来年はもっと頑張りません!と心を新たに、今年のRSGTを終わります。まだ事務作業が残ってるけど。ありがとうございました。