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日本の優秀企業研究—企業経営の原点 6つの条件

ブログ(死んでしまったら私のことなんか誰も話さない: 新原浩朗「日本の優秀企業研究」)で知って読んでみた本。

紹介元のエントリはよくまとまっているので、おすすめです。

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新原 浩朗

日本経済新聞社 2003-09
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日本版ビジョナリー・カンパニーのような本。

選んだ優秀企業から、あるべき経営の形を主張する。

トヨタ花王、ホンダ、ヤマト運輸、武田・・・おなじみの企業が並ぶ。

特に、現場を知っていて、愚直に改善/改革をこなすタイプの経営がプッシュされている。

現場や商材の特性を知っていて、なおかつ外からの目で客観的に眺められる経営者がいいらしい。

・・・でもさー、中身を知る過程で染まってしまうと、しがらみもできて客観性が落ちるし、

かといって完全に外部の人がいきなり中身を理解することは難しい(っていうかまずコミュニケーションが成立するかどうかが怪しい)。評論家的に言いっ放しでも何も動かないし。

なかなか難しい気がするな・・・。

というわけで、プロパーだけど傍流(海外支社が長いとか)の人が、よい結果を残しているのではないか、とのこと。一人でなんでも(営業から経理から)やらなければいけないような箱庭的状況を経験することが、有効なのではないか、と推測している。

(「何でもできるが、すべてに責任を負う状況」というのは、まさに社内起業体験かも・・・。)

あと、キャノンの御手洗富士夫さんの発言(P.136)が印象に残ったので引用。

「非常に図体の大きいベンチャー企業のようなキャノンをベンチャー精神を持った大企業に転換させていこう」

キャノンは研究開発優先で事業が細分化してしまったので、事業を整理して、利益を出すための研究開発、という風に方針を転換(そういえば、キャノンって、電話つきパソコンとかあった。この事業整理前に消えてるような気もするけれど)。

縛りすぎると自由な発想が消えそうなので、さじ加減が難しいんじゃないかと思います・・・・。

・・・これをはじめ、エピソードは面白いです。

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ちなみに、少し気になった点があるので書いておくと・・・・、

本書は、主張とエピソード中心の編成で、客観性はどうなんだろうかと感じた。

日本の読者、とくに一般的な経営の人たちにターゲットを合わせると、そうならざるをえないのかも。