JaSST ソフトウェアテストシンポジウム

JaSSTにきています。今日は2日目(最終日)。
昨日(初日)は、Dr.Pressman のセミナーと、 富士ゼロックス秋山さんの初心者向けテスト講習、あと懇親会に参加しました。

Dr.Pressmanは、基調講演で、これからネットワークでどんどんつながって行くから個々のモジュールの信頼性を高めないと大変だ、オープンソースは分散ピアレビューなので信頼性が高い、とかとか。
チュートリアルでは、Webアプリケーションにテストが必要であるという点や、一般的なソフトウェア工学としてアプリ設計からテストまでの流れや役割の説明がありました。「ラディカルな考え方かもしれないけど、レビューもテストだと考えている。」とのこと。『実践ソフトウェアエンジニアリング』は日本語訳があり、今月新刊でWebソフトウェアエンジニアリングの本を出すそうです。

秋山さんのセッションは同値分割、境界値テスト、デシジョンテーブルの演習。初心者向けですが結構考える問題でした。本だとその辺の行間の感覚が掴みづらいし、章末の演習問題をやる文化を持っていない私としては、こういう機会はありがたかったです。

懇親会に参加して、少し名刺交換しつつ、TEFというメーリングリストが活動のコアになっていると知りました。ソニーの永田さんのアジャイルインスペクションの話を聞きました。TEFでワークショップを企画するそうです。

2日目は、永和システムマネジメントの天野さん安田さんの「TDDライブ 〜リズムを感じて」。
JUnitRailsユニットテストを使って、実際にTDDを実演しつつ、TDDの紹介をするセッションでした。TDDは開発者テストであり、品質保証テストと分けて考えるという点が、ああなるほど、と思いました。開発者に完全な品質保証を義務付けるのではなく、いま使うテストだけ先に作るんですね。網羅的なのは品質保証担当が付け加えればいいと。Seleniumを使うようなテストもTDDでやるのではなく、後工程で。あとペアプログラミングかコードレビューは意味のわかるテスト資産を残すために必須っぽいです。
オブジェクト倶楽部冬合宿参加者募集中だそうです。


午後は、クロージングパネルを聞きにいきます。続きはまた更新するかも(しないかも)。