石井裕先生の2005年の講演のときにとったメモ

石井裕先生の2005年の講演のときにとったメモをここに転載します。

未来は予測するものではなく、発明するものだ。 "We don't predict the future. we invent it." (Allan Kay)
出すぎた杭は誰も打てない。 (作者不詳)
人生は短い "Life is too short" (慣用句?ニコラス・ネグロポンテ→石井さん)

学際っていう場合、多くの場合、例えば技術系の人がアート系の人と協力し合って、コラボレートすることだと思っている方がいます。
それはどういう仮定を含んでいるかというと、
アーティストは、ハンダ付けしない、電気工学わからなくていい、C++のLanguageが書けなくていい。一方、技術者は、アートの本質的なConceptとかTheoryに貢献することを期待されていない。

これはわれわれにとって本当のコラボレーションだと思っていません。
すなわち各人が、各研究者も教授も、アーティストでありデザイナーでありサイエンティストでありエンジニアであり、なおかつ教授の場合ビジネスマンでもなきゃいけない。
一人の人間がすべてでなきゃいけない。

すなわち、ひとつのラベルを貼って、レッテルを貼って、
あなたは技術者、あなたはCognitive Science(認知科学)、あなたはSociology、
といった時代ではもうなくなっている。

逆に解かなきゃいけない問題がこれだけ複雑になって、
人間、その信義、そのsociety、commitと、
これだけ複雑に絡んでいるときに、それをデザインするときに、ひとつの学問だけでやっていく時代はもう終わっている。

もちろんすべての学問でNo.1にはなれませんけども、
それぞれの言語をfluentに話し、深く尊敬し、そういうチームをまとめられるリーダーでないと、これからやっていけない、というふうに思います。
それがわれわれの学際の違いです。
(石井裕さん)

前に載せてたところはこっち。同じものしか置いてません。