Kanban and Scrum 〜 デブサミ2013 OpenJam で発表してきました。

デブサミ2013の Open Jam で発表をしてきました。
最近周りでカンバンについて整理してほしいという要望をいただいたので、作ってみた資料です。

今年も関さん( @m_seki )に鋭いご指摘を頂きました。「ScrumとKanban、入り口をあえて分ける必要がないのでは?」うーむそうかもしれません。どっちから入っても、Kanbanなら多能工が重要になってロールがオーバーラップしていくし、Scrumなら徐々にプロセスが安定化して列が増えていきます。関さんとは昨年のOpenJamでのSECIモデルの話を一緒にさせていただいたのですがすごく勉強になりました。

instagram白羽さんに撮影していただいた風景です。( instagramからの貼付け方が分からず画面キャプチャです。)

結構、聞いてくださる方が多くて感動しました。(ほとんど技術と関係ないカンバンの話ですみません。)

長々と謝辞(忘れないうちに....)

トヨタのカンバンについては2008年の暮れくらいに当時初対面の原田騎郎さんから聞いた内容がほとんどです。書籍からいろいろ補完したものはあるけど、やはり根本の理解は原田さんから頂いたものが基盤にあります、大変感謝しています。Kanban手法については平鍋さんと知り合った2008年当時から平鍋健児さんがプッシュされていて、調べるきっかけを頂きました。トヨタのカンバンについても緻密な記事を書かれています。しかし、正直当時はScrumすら学習中でしたので、消化不良であったのが大変悔やまれます。そして、本資料でも引用させていただいてますが、Henrik Kniberg さんのいくつかの資料は、いつもシンプルにまとまっており、私の理解を促進してくれました(この資料を思い出させてくれたのは同僚の藤原大さんのおかげです)。Henrik さんの最新の著作 Lean from the Trenches
は Kanban 手法を大組織に適用してみた事例が中心です。安井力さんは「Kanbanゲーム」を通じて、多能工の重要性を体感させてくれました。バリューストリームマッピングはもちろん Mary Poppendieck さんに教えていただきました。特に2番目の本「リーン開発の本質」が私の好みです。スクラムのタスクボードについては、非常に多くの方から教えてもらいました。Bas Vodde さん、Jim Coplienさん、Jeff Sutherlandさん、Gabrielle Benefield さんには研修を通じて、実践的な使い方を教わりました。最初にカンバンとスクラムのタスクボードが違うんだという点について指摘をしてくれたのは懸田剛さんです。また、実践を通じてともに学ぶ場所を提供してくれた同僚の皆様に厚く御礼申し上げます。

コミュニティブース

今回はアジャイルUCD研究会のコミュニティ枠ということで参加してきました。毎年、コミュニティが集まる素敵な場所を作っていただいているデブサミ事務局のみなさまに感謝いたします。

たぶん10月あたりから1月にかけてほとんどコミュニティ活動ができていなかったので、久しぶりにゆっくりコミュニティブースに座っていろんな方と話せたので、収穫が多かったです。

コミュニティブースのある廊下に滞留する人が増えたことが、とても嬉しいです。
これはきっと計測はされないし、コストもかかることだし、ほとんどの会場空き待ちの人からみれば仲間内で変な人達が集まっているようにも見えるかもしれないけれど、そういう境界面がぱっくりと口を開けているということが重要かな、と思う次第です。整理された境界面の内側で泳いでいても何も変わらないし、水面があれば間違って飛び出ちゃう人が常に一定数いるものと信じます。

以上、ありがとうございました。

アジャイルとリーンの図を公開いたします。

発表の途中で作ったアジャイルとリーンの図を公開いたしますー。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/2873528/AgileAndLean.jpg
https://dl.dropboxusercontent.com/u/2873528/AgileAndLean.pdf