RSGT2018まで2週間を切りました。今回は久しぶりに Open Space Technologyを行うのですが、全然説明しておらず、「3日目ってなにやるの?岩切さんのキーノートだけ?」というお問い合わせを複数頂きましたとのことで、遅ればせながらこちらに説明を用意しました。カンファレンスサイトには準備でき次第掲載いたします。
2018.scrumgatheringtokyo.org
オープンスペーステクノロジー
まだ議論し足りない?
聞きたいことが聞けてない?
誰かに聞いてほしいアイデアがある?
本年のRSGT3日目は、東京では3年ぶりのオープンスペーステクノロジー(OST)を行います。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2018 - Program Schedule | ConfEngine - Conference Management Platform
OSTは事前にアジェンダを決めないセッションです。その場にいる人が議論したい内容を提案し、自分でセッション枠を割り当て、自己組織化でセッション表を作っていきます。OSTはスクラム "ギャザリング(集まる)" の象徴ともいえるセッションの1つで、海外で行われる Global Scrum Gathering では定番となっており、近年ではさらにCSPやCSTだけが集まる前日イベントでも同様の形式が取り入れられています。実践者自らが未来を考え、同じ課題を持つ人同士が繋がりあう、この"ギャザリング"とクロージングキーノートをもって会期を締めくくります。
セッションの流れ
OSTの流れは、オープニング、ディスカッション、クロージングのパートで構成されます。(写真は Global Scrum Gethring 2014 New Orleans での風景です。)
オープニング: 概要説明とトピック提案の時間です
ディスカッション : 各トピックのディスカッションを進める時間です。Law of two feet ( 近くに集まったら参加、離れたら離脱の自己組織化ルール ) に従って議論を進めます。
クロージング : 最後に全体で集まってトピックごとの議論について簡単に報告します。(そのままクロージングキーノートに移る予定です)
ディスカッションの進め方
ディスカッションのパートでは、セッション表に従ってその時間その場所に集まります。
議論の進め方の原則は以下の通りです。
Whoever comes is the right people
そこにいる人は誰でも正当な参加者です。わからないことを質問したり、知っていることをアドバイスしたり、そのトピックに集まった人たちの成果に貢献しましょう
Whenever it starts is the right time .
When it's over, it's over
スケジュール表はありますが、始める時間も終わる時間も自由です。開始時間も終了時間も自己組織化してかまいません。
Wherever it is, is the right place
場所の割り当てはスケジュール表作成時に行いますが、みなさんでよい場所を見つけたらそこが開催場所です。
Whatever happens is the only thing that could have, be prepared to be surprised!
そこで起こることが全てです。驚くようなことを知ることができるかもしれません
3つの役割
代表的な役割が3つあります。
Bird (さえずる鳥) : トピックを決めて議論をファシリテートする人(たち)です。もちろんその場所のは優秀なファシリテーターが他にもいるでしょうから、助けを求めてもいいでしょう。
Bee (群がる蜂) : トピックに群がる(スウォーミング)する人たちです。寄ってたかって議論を前に進めたり、建設的な提案や促しをしていきましょう
Butterfly (飛び回る蝶) : 1つのトピックにずっと居たくない人も重要です。複数のトピックを回りながら、他家受粉を促しましょう。許可をとって写真を撮るのも大事な役目です。
参考: Wikipedia : Open Space Technology
https://en.wikipedia.org/wiki/Open_Space_Technology