失敗を許容するファンディング
昨日はカンファレンスのキャッシュフローについて書いてみたのですが、意外と大変という反応もいただきました。
カンファレンス運営のキャッシュフロー - kawaguti’s diary
これは考えようなのだと思いますが、私が一番避けたいな、と思うのは、こういうことです
- 答えのない問題に、集団で悩む
- 誰かにご迷惑をかけて、平謝りする
- ご支援をいただく代わりに精神的物理的な対価を求められて気を使う
- 忙しくて、楽しめない
- なにか価値のあることをやりたくなった時に、できない
- 誰かの責任を問う
- あらゆる意思決定にフィルタを入れる(常に慎重を期すとか)
- 状況がわからないまま議論する
- 未来を信じてとにかく走る(強迫観念)
- 不安で死にそう
- 孤独で辛い
- 誰かのために自分を犠牲にしている感覚に酔う
- 徒労感
- 「大変だったけど終わったから忘れよう!」
これら避けたいことの、割と多くの部分が「具体的で実現可能な案があれば発生しない」んじゃないかと思っています。そして、そのような具体案の実現性を維持するために「資金的なリスクと余裕を適切に管理できている」「タイミングが良い」というあたりが重要なのだと思います。(わぁ、プロダクトオーナーシップっぽい!)
そこに向けての具体的なプラクティスとして、タイムラインを引いてキャッシュフローを管理することが有効だと考えています(カンファレンス運営のキャッシュフロー - kawaguti’s diaryはそのお話でした)。そして長期的には、将来に向けての余裕を作っておくことも、やっておけるといいなぁと思います。
もちろん各回のカンファレンスを良い場所にするということが第一のゴールなので、それを満たした上で、ということになりますが。
多少の失敗は許容できるカンファレンス運営にできるといいなと思っていて、そのためにちょっとだけお金のことを考えるだけでだいぶ楽になりそう!....なんて考えてまして、そういうことがおすそ分けできたらいいなと思って、ブログにしてみました。
蛇足ですが、法人税まで払っていたりします。日本の財政は世界的にもやばいレベルっぽいので、ちょっとでもお役に立てれば幸いです。微々たるものですが。
ボランティアワークでなければそんな余裕も生まれませんので、スタッフの皆さんに本当に感謝です。
あ、さらに蛇足ですが、Beyond Budgeting (脱予算経営) という概念について - kawaguti’s diary あたりもちょっと念頭にあります。