ふりかえりの成否って成果物では測れないと思っています。事前に固定の目標があって、それを達成しないと気が済まないマインドセットが、しばしば現実を見る眼を曇らせて、みんなをしんどくさせる気がします。目標が間違ってる可能性については考えてますか?やってない人が考えた目標だったりしないですか?(それは単なる呪いっぽい)
現状をちゃんと把握したい
スプリントレトロスペクティブで「意見が出にくい」「改善案がでない」「改善案が実行されてない」「課題が残り続ける」という課題をよく聞く気がするのですが、たぶんこれら全部問題なくて。極論ですが、そういう現状がちゃんと把握できてるということが大事なんじゃないかと。思ったより仕事が進んでないならそれを確認したいし、はじめに思った計画が間違ってただけかもしれないです。っていうかサボってない自覚があるなら、確実に見積り・計画の間違いか、実力の見誤りに過ぎない。
これまで1スプリント以上一緒に仕事してきて、たぶんなんか出来てる上に、ちゃんと話せてるじゃん。
っていうのはその場で確認可能な事実です。チームはそのベースの上に次を考えたいんです。これって次のプランニングの重要なインプットになると思います。
ふりかえりだけを考えすぎない
アジャイルの適用の第一歩として、ふりかえりから始めるパターンは多いと思いますが、ふりかえりだけを取り出して、うまくいったかどうかを考えすぎないほうがいいかなと思います。
目の前の課題・顧客やエンドユーザーへの貢献ができるかどうかが本流なので、その成否はスプリントレビューで確認したいところです。その上で未来を変えられるのはプロダクトバックログの整備です。
雰囲気こそ情報
写真はデブサミでのFun! Done! Learn! の風景です。二日間のカンファレンスで得た学びと自信を感じます。書かれた付箋より、そういう雰囲気こそが情報って感じがしました。
雰囲気を、そこにいない誰かに報告するの難しいんですけど、そこにいれば分かるもの。ふりかえりは誰かへの報告のためのミーティングではないので、そこにいる人が分ったなら十分なんだと思います。現地現物とはまさにこのこと。
How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜【委託】 - 達人出版会
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
- 作者: Mary Lynn Manns,Linda Rising,川口恭伸,木村卓央,高江洲睦,高橋一貴,中込大祐,安井力,山口鉄平,角征典
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/30
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