『一兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』を読みました

プロダクトマネージャーカンファレンスでキーノートを話してたMarty Caganさんがおすすめしていた本。Amazonのリンクが上手く貼れないのでKobo貼っときます。

シリコンバレーの伝説のコーチ、故ビル・キャンベル氏について、Googleの元会長兼CEOのエリック・シュミットらが書いた本です。あとがきにこの本が書かれた経緯が書かれています。これを見るだけで、読むべきだと思う人も多いかもしれないですね。

エリック・シュミットセルゲイ・ブリンラリー・ペイジ、スンダー・ピチャイ、ティム・クック、ビル・ゲイツジェフ・ベゾスマーク・ザッカーバーグシェリル・サンドバーグジョン・ドーア、マーク・アンドリーセン....。

これらの人々を育て、そして何より彼らに愛された人物がビル・キャンベルなのだ。

本書はその追悼式の席で、「コーチの教えをシェアしなければすべてが失われてしまう」という危機感を持った人々によって執筆された。スティーブ・ジョブズと並び、コーチと最も親しく仕事をしてきたエリック・シュミットらグーグルの三人である。

彼らは『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』(日経ビジネス人文庫)を書いたチームでもあり、その意味で本書はその続編として読むこともできる。

以下一部、抜書きします。参考になれば幸いです。まあ、どこもやばいんですけど。

 

チームのマネジメントについて。

チームがやっていることを君たちは理解しているのか?メンバーになにかうまくいっていないことがある場合は、どうやって方向転換して起動に戻れるかを示すべきだ。「すべての部下をわが子と思え」とビルは言った。「軌道修正して向上できるように、手を貸してやるんだ」

イノベーションについても話した。チームにはイノベーションに取り組む余地があるのか?イノベーションと業務遂行の本質的な対立関係にどう折り合いをつけているのか?どちらか一方ではだめだ。バランスを取ることがカギだ。

目標について。

重要なのは短期目標の達成ではない。オペレーショナル・エクセレンスが少しでも欠けた状態を許さない文化を醸成することだ。株主のためだけでなく、チームや顧客のためにも、結果を出すのが経営陣の仕事だ。

インテュイットのCEOとして有名だった人みたいですね。コーチでは一切お金を取らなかったということです。 

ビルはインテュイットのCEO時代、エンジニアリング部門の幹部と毎週金曜にランチミーティングを行い、彼らが何に取り組んでいるか、何が彼らを阻んでいるかについて、ピザを食べながら2時間ほど話し合った。

ビルはテック系ではなかったが、技術オタクたちから話を聞き出すのがうまかった。経営幹部は、たとえエンジニアリング担当でなくとも、エンジニアと話ができなくてはならない。オタクたちはCEOが毎週関心を払ってくれていることを知っていた。ビルはそうやって、彼らに本領を発揮させたのだ。

会議の話も面白いです。

彼は民主主義を好まなかった。(ビルが来る前のインテュイットではミーティングで採決していたが、ビルはそれをやめさせた。)

代わりに好んだのが、「即興コメディ」で使われるような手法だ。即興コメディでは芝居が終わってしまわないように、キャスト全員が入れ代わり立ち代わり舞台に立ち、力を合わせてできるだけ長く芝居を続けなくてはならない。

ビルはそうした「アンサンブル」の状態を好み、駆け引きのない環境が保たれるよう、つねに気を配っていた。経営トップがすべての決定を下すようでは、その正反対の環境になってしまう。なぜなら部下は自分のアイデアをマネジャーに認めさせることに終止する体。そうした環境では、最適解ではなく、最高権力者へのロビイングに長けた者、言い換えれば政治が勝利を収める。

具体的にはそんなに把握できてないのですが、会議には秘密がありそうです。

 

Twitterのボードメンバーの話も。

ディック・コストロがツイッターのCEOに就任したとき、取締役会のメンバーは彼のほか数人のベンチャーキャピタリストと創業メンバーだけだった。ディックはビルの助けを借りてそれを変え、事業運営の実務に精通した人たちを取締役会に迎え入れた。ビルは、頼りにできる実務家がいたほうがいいと勧めたのだ。

ビルは悪い取締役についても具体的なイメージを持っていた。

「それは、ただふらっと来て、自分が一番賢いと見せようとして喋りすぎるやつだ。」

 解雇を伝えるときにも、素晴らしいアドバイスをベン・ホロウィッツ(!!)にしているようです。

ビルはある時、会社をやめていく幹部のことでベン・ホロウィッツに言った。
「ベン、君は彼に仕事を続けさせることはできないが、自尊心を保たせることは間違いなくできる」 

 以上、なんというか、今年は岩田さんもすごかったけどこれもすごいなぁ。と思いました。

 

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

 

 

あ、pmconfでの私の発表資料はこちらです。