2000年に出たAmazonの本、
1999年の松井証券松井社長のインタビュー、
これらを最近になって読んだのですが、
重ねあわせると、なんとなく生き残ったインターネットビジネス
(当時はブリック&モルタルをもじってクリック&モルタルという用語が
あったように思いますが)、
共通するものを感じました。
よく「技術革新で産業の付加価値が高まる」といいますが、実は「付加価値の低いサービスはイノベーションにより、さらに付加価値は下がる」のです。
透徹しているのは、既存業界に対し、破壊的にコストを下げる手段として
インターネットを用いたこと。
梅田さんブログでよく出てきたCheap Techというのでしょうか、
力点が「高付加価値化による既存価格の維持」ではなくて、「破壊的なコスト削減による市場の再定義」ということなんですよね。
で、「イノベーションのジレンマ」に通じる、と。
そこを読み違えて高機能化に走ると、いつかその問題を別の角度や別の観点から解決する
まったく違う種別の安価な製品に取って代わられる
可能性(イノベーションのジレンマ)があると。
・・・聞くは易し、行うは難し、でしょうけれど。