6年前の松井社長インタビューとアマゾンとイノベーションのジレンマ

2000年に出たAmazonの本、

1999年の松井証券松井社長のインタビュー、

これらを最近になって読んだのですが、

重ねあわせると、なんとなく生き残ったインターネットビジネス

(当時はブリック&モルタルをもじってクリック&モルタルという用語が

あったように思いますが)、

共通するものを感じました。

松井証券 松井道夫のメッセージ TACインタビュー

よく「技術革新で産業の付加価値が高まる」といいますが、実は「付加価値の低いサービスはイノベーションにより、さらに付加価値は下がる」のです。

Amazon.co.jp: 本: アマゾン・ドット・コム

アマゾン・ドット・コム


透徹しているのは、既存業界に対し、破壊的にコストを下げる手段として

インターネットを用いたこと。

梅田さんブログでよく出てきたCheap Techというのでしょうか、

力点が「高付加価値化による既存価格の維持」ではなくて、「破壊的なコスト削減による市場の再定義」ということなんですよね。

で、「イノベーションのジレンマ」に通じる、と。

そこを読み違えて高機能化に走ると、いつか

その問題を別の角度や別の観点から解決する

まったく違う種別の安価な製品に取って代わられる

可能性(イノベーションのジレンマ)があると。

・・・聞くは易し、行うは難し、でしょうけれど。