書評: 生き方—人間として一番大切なこと
京セラ創業者の稲盛さんの本です。
ビジネス誌などで散々取り上げられているのでご存知の方も多かろうと思います。
素直に、謙虚に、説法を聞くようにするりと読めました。
Amazon.co.jp: 本: 生き方—人間として一番大切なこと
-願望がカラーで見られるほど強烈に思い込むことで、道が開ける
-判断の基準は、常に「人間として正しいか」
-ビジネスの根幹は、利他心
-才(能力)があっても、徳(人格)がなければ、
あふれる才を誤った方向に使うことになってしまう。
才あればこそ、正しい方向に使うよう、人間性を磨きなさい。
まとめると、
謙虚に、熱意を持って、綿密に計画を立て、粘り強く、正しい事を、人の為に、行いなさい。
ということでしょうか。
(まとめちゃっていいものかどうかわかりませんが。)
以下、原文をいくつか引用します。
ただし、志を高くもつことは大事ですが、それを実現するためには、やはり目標に向かって一歩一歩積み重ねる地道な努力を欠かすことはできません。(P.64)
物事をなすのは、自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にもわけあたえられる人間なのです。(P.107)
考えてみれば、私の有している能力、私が果たしている役割、それが私だけの所有物である必然性はどこにもありません。ほかの人が持っていたとしても、何の不思議も不都合もない。また、これまで私がなしてきたこともみんな、ほかの人でも代行できたでしょう。
それらはすべて、たまたま私に与えられたものであり、私はそれを磨く努力をしたにすぎない。どんな人間の、どんな才能も天からの授かり物、いや借り物でしかないと、私は思っています。(p.128)
#まったく、ダメですね。私は。