中村教授「和解、納得していない」 青色LED訴訟 - asahi.com : 社会
「ダイオード関連の特許だけでなく、私が発明した多数の特許を全部含めてたったの6億円」
6億円は、事業規模からして、ちょっと安いような気もします。
独力で環境整えて、利潤を狙える特許取れるようなら、日本企業に属する利点はないということでしょうかね。
中村さんの事例では、"いきなり当該企業外で研究始めたとして、同じように成功できたでしょうか?" というあたりを問われると、反証のやり用がないから、難しいところなのかなぁ、と想像します。国内で起業しようにも条件が厳しい日本のことですから、「それは難しかったろう」という意見になりそう。
じゃあ「いきなり米国」といっても、やっぱりそれも算定は難しいのかな。
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本件の社会的な影響を勝手に推察すると・・・。
世の中一般的には、「いきなり米国に行けばよかったのに、あんた、日本企業に属しちゃったじゃないの。それなのに成功したら自分のものよ、は許されないよ。」・・・なーんて感情が発生してそう。「仁義」という考え方。
(これはカリフォルニア的な発想では、なさそうだなぁ。想像。)
でもしかし、"本当に優秀で選択肢を持つ人々" にとっては、日本企業に属するか、それ以外の選択肢を探すか、考えるきっかけを与えたんじゃないでしょうかね。
(効果は算定しがたいですが、そう信じたいです。)
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ま、こうやって傍観者でありながら論評しているような小生では、
kawaguti's chronical record: 寺田寅彦 科学者とあたま
にあるとおり、先読みしすぎていい科学者にはなれないのかも。自虐的ですけれど。