株式会社ホロラボに入社しました。 - 最初の2週間でやったこと

株式会社ホロラボに入社しました。アギレルゴコンサルティング株式会社は退社するわけではなく、引き続き研修中心に仕事を行っていきます。

ホロラボとのご縁

ホロラボは、Kinect とか HoloLens をやっているコミュニティのエンジニアを中心に2018年のHoloLens 日本向け正式販売開始を契機に設立されました。私は当時楽天株式会社で Rakuten Technology Conference というのを実行委員の一員として運営していて、そこで、ARとVRに関する展示をしてもらおう、という回があり、その際に、ホロラボ設立直前のCo-Founder、中村薫さんと伊藤武仙さんに出展をしていただいたのがご縁の発端になります。中村さんについては、さらにさかのぼること10年くらい、Shibuya Trac とか すくすくスクラムといった勉強会からのご縁になります。遠巻きにKinectやHoloLensでの活躍を眺めていたのですが、2019年末にホロラボの拡大に伴って組織コンサルのご依頼をいただいたところあたりから、RSGTで話してくれたり、たまにお邪魔してピザを食べたり、などという交流があったのですが、今回、組織拡大に伴って起きてきそうな様々な課題を一緒に考えていきながら、エンジニアの人たちが明るく暮らせるような組織づくりに寄与できたらうれしいな、ということで入社させていただくことにしました。

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ホロラボの組織

ホロラボはまだそれほど大きくない組織です。学校で言えばひと学級分くらいの規模感なので、組織階層はかなりフラットです。いくつかのチームに分かれています。2019年にコンサルしたときには、ちょうどこのチームを作ろうか、というあたりだったのですが、そこから1年半ちょっとが立って、おおまかには企業向けにソリューションを展開するチームと、プロダクトのチームに分かれています。軽量ですが本部機能や総務の人たちもいます。

もともと企業向けに個人として受託をやっていた人たちが会社を設立した、というのが源流ということもあり、企業としてPOC(概念実証)や先行研究としてVR(仮想現実)やMixed Realityを取り組んでいく際の技術的なパートナーとして多く採用されています。一人一人が実現力のあるエンジニアで、顧客の要望に合わせて、というだけでなく、相談にのりながら、現時点で技術的に実現可能な部分を見極めて、比較的短期間で成立させていく、というのが現在の主流のビジネスになります。

プロダクトとしては、もともと様々な企業向け案件での実績の蓄積から、共通化されたワークフローや、煩雑なデータ変換(ETL)などを、プロダクトとして切り出したものがあります。

https://hololab.co.jp/service/

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最初の二週間でやったこと

まずは、企業向けにソリューションを提供しているチームの人たちと面談をすることにしました。本当はもう少し手っ取り早く、ワークショップで課題や方向性を、というイメージで相談されたのですが、任天堂の故岩田聡さんが、前職であるHAL研究所の社長を引き受けた際に全員との面談をしたというエピソードを思い出しました。
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しかし、岩田さんと違って、私はこの組織についても人々についても、技術についてすら全くの素人であることもあり、まずは皆さんがどんな仕事をしているのか?なぜホロラボに入ったのか、など、個人的に興味のある範囲の話をざっくばらんに教えてもらいました。これは本当に楽しい時間で、特色のある多彩なエンジニアが集まっている会社であることを、改めてはっきりと認識できました。

まさに、岩田さんが言っていることを、その片鱗だけですが、追体験できたような気がします。

いろんな人に面談すればするほど、
わたしはいろんなことがわかりまして、
そのなかから
どういうふうに
組織を作りなおして、
どういう運営をしたらよくて、
なにがみんなのやる気を
ひきだすことに役にたっていて、
なにがみんなの
やる気を阻害しているのかとか……

すべて見えてくるんですね。

半分正しいことを避ける

今回、組織について考えていくということもあり、改めてボブ・サットンさんが話していたことについて読み直したりしています。「半分正しいこと」を避けながら、一歩一歩みんなで考えて、社内だけでなく、お客さんやユーザーさん、もちろん家族や地域社会の人たちを含め、いろんな人が幸せに楽しくやっていけそうな組織を目指していければな、などということを考えています。

kawaguti.hateblo.jp

今後とも、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。