プロジェクト開始初期の課題の洗い出し

アジャイルにやりたいプロジェクト立ち上げ(プロダクトの立ち上げともいう)を支援するタイミングがちょくちょくあるんですけど、まあやったことがないので課題がたくさんあるわけです。1時間2時間のミーティングで出るわ出るわ。「あー、こんなにやることあるんですね。今見つかってよかったですね。」「あー、この辺の要素が状況をだいぶ難しくしてますね。とりあえずほっとけないかなー。」「ここはやばいのでまずここやっつけることだけ考えたいっすね」みたいな。

いま悩むべき、必要な混乱か?

「これはいま悩むべき、必要な混乱か?」っていつも考えてる気がします。私が混乱させてるわけではなく、状況が難しいだけなんで、見えるようにしつつ、どっから順に片付けるか決めてくしかない感じ。「問題がたくさんある(に違いない)」から「問題が数えたら32個ある」にして、「うち3個は緊急なのでさっと対処しないと、他は一旦おいといても死なない」に持ってって、「いま解決できてよかった。次のこれとこれどうする?」って感じになれるとよさそうです。んで、ずっとちょっとずつ実験して学んでいく状況に慣れたいところ。

スプリントとかプロダクトバックログとかが、スクラムが用意している仕組みはだいたいそのためにあるんですよね。自分でやってると気づきにくいので、ちょいお手伝いしてあげるとすっきりすることも多いみたいです。

走り出すと先が見えてくる

その辺まででだいたい腹落ちして自分で走れるようになるんですけど、ラディカルに上手くなれるようになるには実験を仕掛ける余裕作りと巧妙さを身につける必要があって、アウトカムやインパクト、平たくいうと儲かるかどうかに目が行くのはその次くらいってことが多そう。「この仕事の周りにはこんないろいろなことがあるんだー」って分ってくると面白くなってきますよね。

順番に解決できるように

よく練られたゲームのチュートリアルは、一個一個課題を解決していくと自然とメンタルモデルが強化されて、慣れて、うまくなるようにできてて、そういう風に仕事も始められたらいいなぁ、なんて思います。

富士山が見えたら

車窓から見えた富士山だと思える山の写真がこれなんですが、状況これと似てて。

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富士山登りたいけど、だいたい山の上が見えてないんで、実際のところ富士山かどうかも分ってない。地図からみるとたぶん富士山。分っている状況はこれこれで、知るべきものはこの辺っぽい。進むのも止まるのも自由。ただ乗ってる新幹線が止まるのは名古屋か新横浜だったり。こだまに乗り換えてここまで来るか、やめとこうか。でもそんなんじゃ憧れは止められねぇんだ... というような感じを受け入れていけるとよさそうです。なんのこっちゃ。

ユーザーストーリーマッピング

ユーザーストーリーマッピング

 

結局富士山登る人はほんのひと握り。

もっと頑張らなくて済むように

RSGTの来年の会場である御茶ノ水ソラシティさんの見学をしました。そのあとスタッフ打ち上げ。

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RSGTのスタッフの合言葉は「頑張らない」です。カンファレンスの運営って、お祭りなので頑張っちゃう、おもてなしなので張り切っちゃう、非日常なので情熱をぶつける...いつも以上にパワーが出てしまうものだったりします。

スタッフが燃え尽きないカンファレンス

ですが、終わった後で「疲れたなー。もういいや」って思った人は、翌年の開催の時にはスタッフをやってくれない可能性が高くなると思うんです。毎回ボランティア集めに奔走したり、業務命令みたいな形でお願いするのは、実行委員の負荷も上がってしまって...。

なので私はどのカンファレンスの運営でも「スタッフが燃え尽きない」ことを第一に目指しています。誰も燃え尽きなかったとは言えませんけど、スタッフの負荷が上がるようなタスクや要件を増やさないこと、あるいはやめてしまうことをまじめに話し合います。

頑張ったら褒められたくなる

頑張っちゃうと、認められたり、褒めてほしくなるんですけど、周りも人間だから、都合よく適時にそんなのは集まらなかったりする(都合よく提供してくれる人の意図は確認した方がいいかも) 。なので、実はあんまし頑張らない方がよくて。頑張った後に、十分褒められないと燃え尽きてしまいがちです。強がりは言えるけど、疲れは蓄積します。

同じ成果を出すなら、より頑張りの少ない方法を考えられれば、燃え尽きる可能性を下げて、継続的に安定した出力ができる可能性が高まるはず。(カイゼンの目指すところは、淡々と普通にやってるのにすごいって言われることだと思うんです。そうすれば、継続的に仕事が来るし、成果も出る。)

報われなかった時のダメージ

やりがいを感じている時って、生理的にはたぶん興奮系の脳内麻薬が出てる状態で、ハイになって頑張りすぎてしまいやすい状態でもあります。そういう効果はほどほどに使う方が体によさそうな感じがします。タイムボックス決めてささっとやっつけるくらいがちょうどいいバランスかなと思います。報われない頑張りが1日分なら一晩寝ればリセットできるけど、1週間頑張ったのは、なかなかのダメージになるんじゃないかと。

不得意なところを頑張るとしんどい

不得意なところをやる時は、すごく頑張る必要があって、気分が乗れば頑張っちゃうんですけど、そもそもスキルや経験(特に成功体験)が不足してるので成果が出にい面も否めません。もちろん続けてやってればだんだん上手くなっていくでしょうけど、どこまで我慢すればスキルが付いてきて得意な状態になれるのか、わからないまま努力するのはしんどいわけです。

しんどいと、他人に対しても厳しくなってしまったり。そうするともっと成果が出なくなっていくので、自発的に休まないと、どんどん状況が悪くなるような時もあります(よね?)。

効果的な休みかたを見つけたい

効果的な休み方は人それぞれ。上手な休み方を実験しながら学んでいくのも、人生では大事な投資なんだろうと思います。上手いこと自分をハックして、できそうなことを燃え尽きない程度にやっていける均衡のとれたポイントを、社会や自分の周りの環境の中で見つけていく作業は、なかなか大変で、知恵がいるものなんでしょう。

というわけで来年はもっと頑張りません!と心を新たに、今年のRSGTを終わります。まだ事務作業が残ってるけど。ありがとうございました。

 

3月の Jim Coplien さんの認定スクラム研修をお手伝いします (東京・大阪)

3月のCopeさんの研修をまたまたお手伝いしまーす。もう長らく一緒にやってきてアウンの呼吸もいいところなんですけど、と言いつついつも改善すべきところが多く学ばせてもらっています。

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今回は久しぶりに大阪でもやりますので、ぜひご検討ください!

 

Copeさんの著書で翻訳されてるのはこちらです!

組織パターン (Object Oriented SELECTION)

組織パターン (Object Oriented SELECTION)

 

 

 

スクラムマスターは保育園の先生に似ている

こんなご相談をいただきまして。

スクラムマスターは支援者だとは思っているんですが言葉が難しく…提案や促し?ではなく「指示」なってしまう場面があり上手く出来なくて

うーん、まあそんなに焦らず、刺激を与えたらその反応を、じっくり観察していきましょう。ってなアドバイスをしまして。

スクラムマスターっていうのは、人を変えるというか、理解を促したり、姿勢を矯正していくような仕事なので、「30m走りなさい」って言えるPOとはちょっと違ってですね。人間という複雑なものを複数束ねたチームというのを扱うので、とにかく刺激->反応を見るを繰り返すしかなかったりすると思います。

 なので、「こうしてほしい」に「はいやります!」っていう変化は単純、もしくはうわべだけなので、もうちょっと本質的な深い変化を観察する必要があるかなと思います。

問題 (ミーティングが長い) -> 対処 (短くしたほうがいい) ... ではなく、どの程度長いとチームにとってちょうどよく/害がある、っていうのを、一個一個実験して、みんなで納得して理解して、それで初めて、生活習慣に組み込まれていくんですよね。

そういう日々の生活に寄り添って、ずっと一緒に走りながら、いっこいっこ促していくのがスクラムマスターの姿勢なんじゃないかなと思います。なので、まずは観察を。
勉強しない子をどうやって机に向かわせるか、みたいな仕事です。保育園の先生 ...

 ここまで書いて。ああ保育園の先生っていってもな、わかりにくいよな、なんかいい教習ビデオないかな ... と検索したら、このビデオが引っかかりまして。


保育の仕事とは

みてみると、まあなんというかスクラムマスターを表しすぎてて、びっくりしました。牧羊犬(Sheep Dog)とか言ったりするんですけど、もっと直接的に誰もが見たことがあるメタファがこんなところに。アジャイルコーチやスクラム経験者のみなさんはとにかく見てみてください。

いくつか気になったところをメモ。いや全般的に全てがスクラムマスターすぎます。

  • 朝会からはじまる
  • 遊びの見守り
  • お昼寝中に保育士が集まって課題確認 (スクラムオブスクラムズ)
  • 「発達を見据えた保育士の援助が必要」
  • 「できなかったことがひとつひとつできるようになるのが、子供にとっての喜びですし、私たち保育士にとっても喜びになっています」
  • 「見ただけではわからないこともたくさんあると思いますので、見学することもお勧めします」

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P.S. もうちょっとスクラムに詳しくない人でもわかるように書けよ...なんですけど、わからない方はトレーニングなどもございます。(宣伝すみません)

www.jp.agilergo.com

アイデア出し

マクドナルドメソッドで、一個それなりのアイデア出すと、わりとみんながアイデア出しはじめるので、みんなやればいいのにって思います。

「マクドナルド理論」を使うとより優れたアイデアが出てきてプロジェクトが進行する - GIGAZINE


でも、実現性なさすぎるネタだとみんなネタに走っちゃうから難しくて。あきらめも伝染する感じですね。

あと、時間内に検証不可能なアイデアも難しいです。ささっと作って見せられるようなものでないと。作れないアイデアの後に待ってるのは他人のエゴを聞かされたあとの疲弊だけだったりして。

目の前に操作可能なオブジェクトがあって、あれがどう、これをどうする、って話ができるとよさそう。RSGTでやったパターンのワークショップはそんな感じに見えました。

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Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 - 明日現場で使える!とにかく明るいScrum Patterns 活用ワークショップ | ConfEngine - Conference Platform

割り込みにどう対処するか

アジャイルコーチとして社内でスクラムを始める人のサポートをちょくちょくやってきたのですが、一番多い質問の一つが「緊急の割り込み仕事が多くて予定が立たない」です。作業をどうやって安定させるかはスクラムの本線なのでチームで考えるとして、結構ストレスなのが、割り込みたい人への対処だったりします。

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むしろ緊急にして持ってくる人がいる

割り込みを持ってくる人は断られないようにむしろ緊急にしてから持ってくる傾向があります。列に割り込んで一歩でも前に出られたなら承認欲求が満たされるケースとか。私が責任者だから私の意見が通らないといけないと思っているとか。

透明性を担保して相手も理解できるようにする

透明性と心理的安全性を確保して、早めに相談する方が得な環境を作れるといいんじゃないかなぁって思います。スクラムだと、プロダクトバックログを透明に保って、誰でも見られるようにして、その上で何番目にその案件を位置付けるかを決める。

そういえば、Kanban手法を提唱したデヴィッドアンダーソンさんは東京の観光地で順番待ち札を渡しているのを見て閃いたのだとか。何人が待っているのかが分かると待ってる側に諦める選択肢があっていいですよね。もっといいのはなるべく待たせないようにすることだけど。

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もう一つの作戦は窓口を作る...だけど弊害も多い

反対の作戦がいわゆる「窓口」というやつで、処理をブラックボックスにしておく代わりにゲートキーパーがきちんとご案内をする。

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窓口モデルは一見よくできてるんだけど、ソーシャルハックに弱くて、この案件は最優先だからとか、偉い人の発言を使ったりして、権威を積みまして早く通ろうとする作戦に弱い感じがします。そういう人に媚を売ってうまい商売も出来そうな気がするけど、それは官僚制が賄賂でハックされる歴史に似ている感じもします。

まあそこまで行かなくても、最適かどうかがわかりにくいとか、窓口の人に情報が集まりすぎるとか、窓口が休むと業務が止まるとか弊害も多くて。

信頼をやり取りするゲームに持ち込む

社内の実務者同士のやりとりなら、相手が不特定多数ではない点を利用して、手の内を隠すよりむしろさらけ出してしまって、信頼をやり取りするゲームに持ち込めると、だいぶ効率化しそうです。

「今こんなキューになってるんですけど、どの辺に入れますか」「あれ、もうちょっと早めに言ってただけるともうちょっと考慮できたかもですね。」「ゆるい段階でいいので軽く教えておいてもらえればキューに入れときますよ。」

見える化ってそういうことかな。

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David Bernstein さんの 認定スクラムデベロッパをやります

DevOpsDays Tokyo で来日して基調講演してくれる David Bernstein さんのご希望で、東京で認定スクラムデベロッパを行います(アギレルゴコンサルティング主催、通訳付き 認定スクラムデベロッパー研修 by David Bernstein)。5日間の研修ですので、値段もそれなりに高額になりますが、スクラムからTDDまで一貫して学べるので、これからアジャイルチームを組んで始めよう、という組織の方におすすめなのではないでしょうか。講師はとにかくいい人です!

Beyond Legacy Code: Nine Practices to Extend the Life (and Value) of Your Software

Beyond Legacy Code: Nine Practices to Extend the Life (and Value) of Your Software

 

あんまわかっている人がいなくて1ヶ月を無駄に過ごすよりはだいぶ安そう(言い過ぎ)。チームに一人だけだと孤立しちゃうので二人だと堅いんですけどね。言っていただければ私の方でもサポートいたしますので、ご検討いただければ幸いです。

日程はDevOpsDays の翌週の4/15(月)-19(金)、東京都心部の予定です。

以下はコース概要と日本語訳です。おかしなところあったらご指摘いただければ幸いです。アギレルゴのWebサイトに近く掲載されると思います。

tobeagile.com

 

Certified Scrum Developer Essentials
認定スクラムデベロッパー(CSD)について

This immersive, forty-hour CSD training program contains a set of three comprehensive courses that provides the knowledge and skill to become a successful Scrum developer and a valuable member of a Scrum development team. 

40時間の集中的なCSDトレーニングプログラムには、スクラムをうまく活用できる開発者になるための、そして開発チームの価値あるメンバーになるための、知識およびスキルを提供する3つのコースの内容を含んでいます。

In our first training course, Scrum Framework Developer Essentials, we’ll explore the Scrum Framework and how it supports faster and simpler software development. In Design Pattern Developer Essentials, we’ll discover a core set of design patterns that every developer should know. The program concludes with the popular Scrum Software Developer Essentials course, in which you’ll learn how to write higher quality code more quickly and with fewer defects using practices from Extreme Programming (XP) that include test-first development, refactoring, and emergent design, as well as a variety of Agile problem-solving techniques.

一つ目の「スクラムフレームワーク開発者エッセンシャル」では、スクラムフレームワークがどのようにしてより迅速で、よりシンプルなソフトウェア開発を実現するのかを学びます。「デザインパターン開発者エッセンシャル」では、すべての開発者が知っておくべきデザインパターンのコアセットを学べます。そして最後は人気の高い「スクラムソフトウェア開発者エッセンシャル」コースです。テストファースト開発、リファクタリング、および創発的設計を含むエクストリームプログラミング(XP)のプラクティスを使用して、より高品質で欠陥の少ないコードを迅速に書く方法を学びます。また、さまざまなアジャイル問題解決手法も学びます。

You’ll be taken on a guided tour through essential developer practices, such as story writing, sprint planning, pair programming, and test driven development. We’ll learn how to discover patterns in problems and to implement designs as needed. You’ll also explore the principles behind the practices so you understand how to use them to make the best design choices, and you’ll gain a powerful framework for encapsulating and abstracting virtually any problem for maximum flexibility, without over complicating the solution.

ストーリーライティング、スプリントプランニング、ペアプログラミングテスト駆動開発など、開発者にとって欠かせないプラクティスをガイド付きツアーで紹介します。問題に隠されたパターンを発見し、必要に応じて設計する手法を学びます。また、プラクティスの背後にある原則を再確認し、最適なデザインを選択する方法を理解し、ソリューションを複雑にすることなく、あらゆる問題をカプセル化および抽象化して最大限の柔軟性を得る、強力なフレームワークを学びます。

By exploring the secrets of high-performing, cross-functional development teams you’ll gain a shared design vocabulary for dramatically improving inter-team communication that can be applied equally well to new development and to maintaining or extending existing systems. Then we’ll put theory into practice and apply your new skills by building the core of an application using the expert-level techniques you’ve learned for rapidly writing quality software.

高性能で機能横断的な開発チームの秘密を探りながら、チーム間のコミュニケーションを劇的に改善するための共通言語を学びます。これは新規開発にも、既存システムの維持または拡張にも、同じく適用できます。 次に、高品質のソフトウェアを迅速に作成するエキスパートレベルの技術を習得し、それを使ってアプリケーションのコアを構築することにより、理論を実践し、新しいスキルを適用します。

By the end of this Scrum Developer Certification class, you’ll be armed with several new, effective tools and techniques for Scrum development that will make your software more robust, manageable, and easier to extend.

この認定スクラムデベロッパー研修の間に、スクラム開発における効果的なツールとテクニックを身に付けることができます。


Who Should Take This Course
想定受講者について

This Certified Scrum Developer training course is for all team members, and has the greatest impact when the entire team attends. This set of Certified Scrum Developer courses will benefit Architects, DBAs, Designers, Developers, Development Managers, Directors, Product Managers, Programmers, QA Engineers, Software Engineers, Technical Analysts, Technical Leads, Technical Writers, and Testers. Familiarity with basic Object-Oriented (OO) concepts and terminology is recommended. Participants who successfully complete the programming exercises in the Scrum Software Developer Essentials training are eligible to become a Certified Scrum Developer, and require the ability to write simple programs in Java or C Sharp.

この認定スクラムデベロッパー研修は、あらゆるチームメンバーを対象としており、チーム全体が参加する場合に最大の効果を発揮します。アーキテクト、DBA、デザイナー、開発者、開発マネージャー、ディレクター、プロダクトマネージャー、プログラマー、QAエンジニア、ソフトウェアエンジニア、テクニカルアナリスト、テクニカルリーダー、テクニカルライター、テスターにとって役立ちます。基本的なオブジェクト指向(OO)の概念と用語に精通していることをお勧めします。スクラムソフトウェア開発者エッセンシャルトレーニングのプログラミング演習を修了した参加者には、認定スクラムデベロッパーになる資格が与えられます。JavaまたはC#で簡単なプログラムを書く能力を必要とします。


Course Benefits
この研修で得られるもの

Completing this Certified Scrum Developer Training Course will enable you

この認定スクラムデベロッパー研修を修了すると、こんなことができるようになります

Write stories and build features in sprints
Estimate development tasks more accurately
Master test-first development to drive design
Efficiently use TDD’s red-green-refactor cycle
Work effectively to refactor legacy code
Diagnose and fix pathologies of poor code
Exercise techniques to test untestable code
Collaborate successfully with pair programming
Employ acceptance tests to specify and document stories
Avoid upfront overdesign and practice just-in-time development
Distinguish between twelve design patterns by what they encapsulate
Define a strategy for continuously integrating software as it is built
Write software that supports an iterative process without excessive rework
Support collaborative code ownership and embrace a common aesthetic
Refactor to patterns and emerge designs in iterative development
Share a common vocabulary for evaluating and communicating designs
Implement techniques for recognizing and managing technical debt
Quantify software qualities that make code easier to maintain and extend
Recognize how test driven development informs design decisions
Appreciate the value of adopting shared coding standards
And much more…

  • スプリントでストーリーを記述し、機能を開発する
  • 開発タスクをより正確に見積もる
  • テストファースト開発をマスターし、設計を駆動する
  • TDDの Red-Green-Refactoring のサイクルを効果的に使用する
  • レガシーコードと付き合い、効果的にリファクタリングする
  • 貧弱なコードの病状を診断して修正する
  • テスト不能なコードをテストするテクニックを使う
  • 協調的なペアプログラミングを上手に行う
  • 受入テストを使って、ストーリーを定義し、ドキュメント化する
  • 事前の過剰な設計を避け、ジャストインタイムな開発を行うプラクティス
  • カプセル化する内容によって12のデザインパターンを使いこなす
  • ソフトウェア開発の際に、ソフトウェアを継続的に統合するための戦略を定義する
  • 過度の手戻りを避けながら、反復プロセスを用いてソフトウェアを作成する
  • コードの共同所有を行い、共通の美的要素を取り入れる
  • 反復的な開発を通じて、リファクタリングからパターンへ導き、デザインを創発する
  • 設計を評価し伝達するための共通言語を共有する
  • 技術的負債を認識し管理する手法を実践する
  • コードの保守と拡張を容易にするソフトウェア品質を定量化する
  • テスト駆動開発がデザイン決定にどのように情報を提供するかを認識する
  • 共通のコーディング標準を採用することの価値を評価する

そして他にも...


Agenda
各セクションの内容

Scrum Framework Developer Essentials—Covers essential elements of Scrum for software developers: Scrum principles, values, and framework; artifacts, story writing, collaboration, estimation and planning, coaching and facilitation. Hands-on exercises include story writing, defining acceptance tests, estimation and sprint planning. See the full course description for Scrum Framework Developer Essentials.

スクラムフレームワーク開発者エッセンシャル - ソフトウェア開発者向けに、スクラムの重要な要素をカバーします。スクラムの原理、価値、そしてフレームワーク。生成物、ストーリーの書き方、コラボレーション、見積もりと計画、コーチングと円滑化。ハンズオン演習で、ストーリーの記述、受入テストの定義、見積もり、スプリント計画を行います。Scrum Framework Developer Essentialsの詳しいコース説明( http://tobeagile.com/issd/ 英語)を参照してください。

Design Pattern Developer Essentials—Covers Agile principles and patterns: approaches to design, key principles, problem-solving techniques, seeing patterns by what they encapsulate, discovering patterns in problems, design exercise, what patterns teach us, emergent design and refactoring to patterns. Includes an in-depth design exercise and debrief. See the full course description for Design Pattern Essentials for Developers.

デザインパターン開発者エッセンシャル - アジャイルの原則とパターンをカバーします。デザインへのアプローチ、重要な原則、問題解決のテクニック、カプセル化することによるパターンの発見、問題のパターンの発見、デザイン演習、私たちに教えるパターン、創発的なデザインとパターンへのリファクタリング。 詳細な設計演習と報告を含みます。 Design Pattern Essentials for Developersの詳しいコース説明( http://tobeagile.com/dpde/ 英語)を参照してください。

Scrum Software Developer Essentials—Covers essential practices from Scrum and XP: continuous integration, pair programming, coding standards, test-first development (TDD), red-green-refactor cycle, using TDD to inform design, code qualities, discovering design patterns, conducting code reviews, essential Scrum developer practices, writing testable code, advanced testing techniques, refactoring legacy code, and emerging solutions. Includes six hands-on programming exercises in Java or C Sharp. See the full course description for Scrum Software Developer Essentials.

スクラムソフトウェア開発者エッセンシャル - 継続的インテグレーションペアプログラミングコーディング標準テストファースト開発(TDD)、TDDを使用した設計、コード品質、デザインパターンの発見など、スクラムとXPの基本的なプラクティスをカバーします。コードレビュー、スクラム開発者にとっての重要なプラクティス、テスト可能なコードの作成、高度なテスト手法、レガシコードのリファクタリング、および新たなソリューションの提供。 JavaまたはC#での6つの実践的なプログラミング演習が含まれています。Scrum Software Developer Essentials コースの説明( http://tobeagile.com/ssde/ 英語)を参照してください。


Your Instructor, David Bernstein
インストラクター: デヴィッド・バーンスタイン

My continuing passion for software design and construction has led me to train more than 8,000 developers in the last twenty-six years for clients that have included Fortune 500 firms such as Microsoft, IBM, Yahoo!, Boeing, AT&T, Sprint, Medtronic, SunGard, State Farm, MetLife and Weyerhaeuser. As a longtime IBM consultant, I trained software engineers around the globe, giving them the skills to write the next generation of applications and operating system software while earning one of the highest satisfaction ratings in the history of IBM education. Since 2006, I’ve devoted my consulting practice to providing organizations with training and coaching for software developers and teams transitioning to Agile and Scrum.

私のソフトウェア設計と構築への情熱は、過去26年間で、MicrosoftIBM、Yahoo!、Boeing、AT&T、Sprint、Medtronic、SunGard、State Farm、MetLife、Weyerhaeuserなどの顧客を含む8000人以上の開発者を養成することにつながりました。IBMコンサルタントとして長年、世界中のソフトウェアエンジニアを訓練し、IBMの教育史上、最高の満足度の評価を得ながら、次世代のアプリケーションやオペレーティングシステムソフトウェアを書くスキルを身に付けました。 2006年からはコンサルティングを手がけ、ソフトウェア開発者やアジャイルスクラムに移行するチームのためのトレーニングとコーチングを、さまざまな組織に提供することに注力してきました。

 

Certification
認定について

The three CSD training courses of this forty-hour training program (which together comprise Our Certified Scrum Developer Essentials Training Week) satisfy all the training requirements for becoming a Certified Scrum Developer (CSD) through the Scrum Alliance. These courses count for forty Professional Development Units (PDUs). See http://ToBeAgile.com/faq for more details.

この40時間のトレーニングプログラムの3つのCSDトレーニングコース(これらのコースは、ともに認定スクラム開発者エッセンシャルトレーニングウィークを構成します)は、スクラムアライアンスを通じて認定スクラム開発者(CSD)になるためのトレーニング要件をすべて満たします。 これらのコースは40のProfessional Development Units(PDU)を対象としています。 詳細は http://ToBeAgile.com/faq をご覧ください。