閾値(threshold)はしきい値?いき値?

閾値(threshold)・・・

「いき値」と読む人がいて、どうも気になるナァ。

しきい値の読み間違いなんじゃないの?

と思ったら、どっちでも読めるっぽいですね。

Windows2000IMEは両方出ますね。

ただ、「いきち」と入力すると「生き血」が先にヒットしますが。

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Googleで検索すると、

  しきい値 71900件

  いき値  1210件

  閾値 91500件

なので、「しきい」と読む方が優勢のようです。

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(3/4付記)

トラックバックリストにもありますが、kf氏がいろいろ似たような話をまとめてくれました。「湯桶読み」っていうんですね。ホンマ参考になります。

Doblog - かなめっち - 裏面、話中、閾値

以上の例は、本来の読みだと指す対象が複数あって、限定するために読みを変えているわけですが、そうでなく読みを変える場合もあります。なんとなく湯桶読みが定着している場合です。こういう場合は、湯桶読みを避けた自然な読み方をすると却って理解しにくくなります。たとえば「裏面」は、素直に読むと「リメン」と「裏」も「面」も音で読むわけですが、文脈を取れない場面で「リメン」と言われても何のことか理解しにくいのか「うらメン」と読まれることが多々あります。ていうか、銀行で行員に突然「リメンにですね」とか話しかけられても何のことを言われているのか即座には理解しにくいでしょう。

科学の世界の話ですが、ある一定の値があって、その値を超えるか超えないかで系の挙動が変化するとき、その値のことを「閾値」と呼びます。この「閾」という字は、音で「イキ」訓で「しきい」と読み、立派な門をくぐるときにまたぐ敷居などの意味を持ちます。そのため、自然に読むなら音を重ねて「イキチ」になるところ、「しきいチ」と読まれることがあり、世間的には「しきいチ」派の方がだいぶ優勢のようです。