VMware ESXi が無償化されたので、会社で試した。
これは使えそうなのでぜひ。
VMware Server に対して ESXの優位な点は、
- ホストOSがない。いらない。
- → インストールの手間が少ない
- → セキュリティパッチが少ない(ないわけではない)
- → 大きなサイズのファイルに最適化したファイルシステム:VMFS。(NTFSにVMを置く場合はアロケーションユニットサイズを大きめにとらないと、わりとすぐフラグメンテーションがおこる。仮想ディスク内も当然フラグメンテーションするので、深刻な応答性能劣化になることがある)
- → CPU能力配分が観察できる。制御できる。(注: 仮想CPUクロックの上限は1コアのクロック上限になる)
- → 64ビット。大容量メモリ対応。複数仮想マシンを起動するときに、3GBあたりの壁を考える必要はない。仮想マシンが32ビットWindowsならば仮想マシンOS側で認識できるメモリは約3GBになる。ちなみに仮想マシンの場合、割り当てるメモリは1GB以内が推奨になる(しかしメモリ不足が問題になることはほとんどない。)
- VIClientというリモート制御クライアントが優れている
- → 仮想ネットワークスイッチ画面が見やすい。このデザイン大好き。
これらはESXiでも有効。
一方で、VMware Server より落ちる点は、
- 単体でコンソールを持たない。VMの画面にアクセスするには、他のマシンをつないでリモートアクセスするしかない。ま、サーバとして使う場合は問題ないし、リモートからつなぐ場合に利用するVIClientはすごく欲できているので、あらかじめ分かっていれば問題にならない点だと思う。
- ディスク容量を節約する機能がない。8GBの仮想ディスクの実ファイルサイズは8GB。
- サポートしているハードウェアが、一般のWIndowsやLinuxよりは少ない。(ドライバはESXiが持っているものを使うため)
ということになる。
ソフトウェアやOSに手を加えないで、4GB以上のメモリや、クアッドコアのCPUをフル活用する手段の一つに、ESXは有効ではないかと考えている。
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[参考]
ヴイエムウェア、サーバ仮想化ソフトVMware ESXi ハイパーバイザーを無償提供 - VMware
http://www.vmware.com/jp/company/news/releases/esxi_free.html