スクラムの基本概念から拡張Tipsまでを俯瞰できる、「非公認スクラムチェックリスト by Henrik Kniberg」 を更新しました。

以前訳した Henrik Kniberg (ヘンリック・クニベルグ) 氏のスクラムチェックリストの日本語版を更新しました。2010年10月4日のバージョン2.2を取り込んでいます。

スクラムの基本的な項目を、ヘンリックさんの視点でチェックリスト化しているのですが、非常にわかりやすいチェックリストだと思います。今回、2ページ目に使い方が追加され、誤った使い方が減るような工夫がされています。

ダウンロードはこちら (PDF 299KB) です。
オリジナルのサイトはこちら: Scrum Checklist : Are you really doing Scrum?


ヘンリック氏の認定スクラムマスタ研修があります。

ヘンリックさんの認定スクラムマスタ研修(10月17日〜18日) も行われます。わずかですが残席がありますので、よかったらどうぞ。

どうやって使えばいいの?

(2ページ目の説明を抜粋します)

スクラムチェックリストは、スクラムを始める際や現在のスクラムのやり方をチェックする際に使える、簡単な道具です。規則ではなくて、ガイドラインに過ぎないことに注意してください。

もしあなたたちがスクラムをやっているなら、ふりかえりでこのチェックリストを使うとよいかもしれません。評価のためではなく、議論のための道具として使ってください。

  • ジョー: 今回のふりかえりでは、便利なチェックリストを持ってきたよ。うちのチームでやってないことはあるかなぁ?
  • リサ: うーん、ここ見て。えっと、うちは完了の定義が曖昧なんじゃないかなぁ。あと、ベロシティも測ってないよね。
  • ジョー: そっか、完了の定義は「コア・スクラム」に属しているから、結構重要みたいだね。ベロシティは「推奨だけどいつも必要というわけではない」に属しているから、後回しにして、先にコア・スクラムの方からはじめてみよう。
  • リサ: 見て、「定期的(4週間以内)に動作する、テスト済みのソフトウェアを出荷/納品している」を忘れてるんじゃない?これは「基本項目」に属してる!そうか、マーケティング担当がいつも文句言っているのはこのことなんだ!
  • ジョー: きっと「完了の定義」みたいな概念があれば、スプリント毎に少量のパートに取り組めるようになって、もっと頻繁に、リリース可能な物を出しやすくなるんじゃないかな。
  • リサ: それはいいアイデア。やってみましょう。っていうか、やらない理由がないよね。

こんな風に使うそうです。

塹壕よりScrumとXP

ヘンリックさんが書かれた「塹壕よりScrumとXP」は、アジャイルスクラムの入門書として定番ですのでお勧めします(無償、要InfoQへの登録)。世界13カ国語に訳されて、幅広く読まれています。

株式会社豆蔵さんのご厚意で、この本を印刷した版を Scrum Gathering Tokyo 2011 Day1 でお配りすることになりました。