Scrum Gathering Tokyo 2011 (スクラムギャザリング2011) というカンファレンスを行います。


10月19日(水)、10月22日(土)の2日間に渡って、スクラムギャザリングというカンファレンスを初めて東京で開催します。私は実行委員の一人として、お手伝いしております。

スクラムギャザリング東京は、以下のような方々のために開催いたします。ぜひ多くの方のご来場をお待ちしております。

  • スクラムを組織内に導入することで、現状の問題を解決したいとお考えの経営層、マネージャの方
  • スクラムに興味があるが、まだ行ったことがないが、概要を学びたい方、実践的な知識を求めている方。
  • スクラムに取り組んでおり、さらによいやり方を知って改善したいかた。解決したいチームの問題を抱えており、実践者に相談したい方。

公式サイト: http://www.scrumgatheringtokyo.org/

全体の概要

Scrum Gathering はスクラム国際連盟であるScrum Alliance が企画または支援するカンファレンスです。世界各地で今年は5カ所(シアトル、南アフリカ、上海、ロンドン、東京)で行われる予定です。スクラムは昨今、北米・欧州では最も採用されている開発手法になっているそうです(といっても他の手法と排他的なわけではなく、Scrumは基本的なチーム運営のノウハウが中心ですので、基盤として採用しやすいのだと考えられます)。コーチング、チーム運営、新製品開発、品質改善、などの様々な文脈で検討可能な手法だと考えています。

東京開催の意義と目指す方向性

日本でのスクラムの普及は、海外に比べるとまだ一般的とは言いがたい状況でしたが、昨今、かなり注目度が増してきているのを感じています。ただ、日本語の情報は余り潤沢とはいえないことと、日本にスクラムのコーチ/トレーナーが少ないことが、普及のボトルネックになっていると考えています。

Day1(10/19)のみどころ : 基調講演、特別講演、事例発表(企画中)

第一日は平日開催の有償カンファレンスです。チケット販売中です。

基調講演: ヘンリック・クニベルグさん

世界的なアジャイルコーチとして有名な、ヘンリック・クニベルグさんを基調講演のスピーカーとしてお願いしております。ヘンリックさんはそれぞれの組織にコーチとして入って、組織の状況に合わせた研修や、適切な現場の改善を通じて、多くの企業をアジャイルにかえてきた実績をお持ちです。世界で最も人気のあるアジャイルコーチの一人です。

幼少期に日本で暮らした経験もお持ちですので、日本文化とアジャイル/スクラムについても理解が深い方であると考え、最初のスクラムギャザリングのスピーカーとして、この人を置いて他にないと考えています。

企業や組織を無理なく改善していく意義や、実践的なヒントについて多くの知見を得られると思いますので、スクラムに興味のある方から、アジャイル開発の全社導入を実践中の方まで、ぜひぜひご参加をおすすめいたします。

特別講演: ジェフ・パットンさん

ユーザエクスペリエンス(UX)とアジャイル開発を連携させた、新しい新製品開発のパイオニアである、ジェフ・パットンさんの日本での初の講演です。デザイナーとソフトウェア開発者、マーケティング担当が一緒になって迅速に製品開発を行う「アジャイルUX」の先駆者として世界的に有名です。

リーマンショックを経て、現在、世界は、熾烈な生き残り競争の中で、各企業はこれまでの製品のアップデートだけでなく、戦略的な新製品開発にしのぎを削っている状況です。組織内外の衆知を効率的に集め、顧客/利用者を観察し、創発的に新製品を開発する手法として、「デザイン思考」が注目されています。ジェフ・パットンさんは、デザイン思考を用いて革新的な新製品を開発する分野において、大変注目されています。

日本でのスクラム取り組み事例発表

海外の方のありがたいお話は、参考になると思うのですが、やはり日本の企業での取り組み事例が大変気になるところですよね。

今回はすでに社内でスクラムを取り組まれた一線級の企業様の事例を発表いただく予定です。各社社内調整もありますのでまだ社名等は公表できませんが、現在検討を進めています。

Day2(10/22)のみどころ : 現場のみんなで事例や相談、実践的ワークショップなど

第二日は、土曜日開催の無償のカンファレンスです。初心者向け、エグゼクティブ/マネージャ向け、すでに実践している方向け、プロダクトオーナー向けの多彩なセッションを用意する方向で検討中です。

8月中には詳細が発表できるのではないかと考えています。
Twitter: @ScrumTokyo をぜひチェックしてください。

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