Women in Agile Tokyo 2023 ご参加ありがとうございました。

以前ブログで告知させていただいたこちらのカンファレンスを無事終えることができました。皆様ご参加ありがとうございました。

OST (Open Space Technology) 形式が初めてだった参加者の方も多かったにもかかわらず、とても上手に乗りこなして、楽しく価値のあるディスカッションをされていたように見えました。本当に良かったです。RSGTでもすっかり定番になったOSTですが、Women in Agile Tokyo では、約一時間の枠を4つとって、しっかりとした時間を使うことができたのも、よかったんじゃないかと思います。

kawaguti.hateblo.jp

www.wiajapan.org

 

すでにいくつかの素晴らしい報告を書いていただいています。ぜひ読んでみてください。TwitterWIAJ ハッシュタグにも多く上がってくると思います。

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takusamar.hatenablog.com

 

基調講演瀬谷ルミ子さんのご紹介にかえてした話

基調講演の前のご紹介はなるべく簡単に済ませるようにしているのですが、今回はWomen in Agileの文脈とこのセッションをつなげる必要がありまして、やや長くお話してしまいました。下の分は準備にあたって書いたものです。まったく逸脱してしゃべっているのですが、参加されてない方へのご参考ということで、置いておきます。

Women in Agile の活動を始めたのは2021年の9月頃で、1年と4か月ほどになります。目に見える男女差別がない日本の、しかもIT業界で、どうして場所によっては、女性がまるでいないプロジェクトが発生するのか?なぜ、アジャイルコミュニティは比較的女性がやりやすそうなのか?なぜ、女性のSNSにだけ、気持ち悪いレスがついてしまうのか?もしかしたら無茶苦茶時間がかかることなのかもしれないけど、一つ一つ違和感を言葉にして、変えるためのアクションをとれないだろうか。変えられないにしても、心を病んでしまう人を減らせないだろうか。そんな思いでカンファレンスを始めることになりました。

2021年の9月には、もう一つ大きな事件がありました。アフガニスタンの米軍撤退です。瀬谷ルミ子さんとREALsの皆さんは、すぐさま活動を始められ、タリバン政権下で学業を禁じられ、命の危険にさらされた数多くの女性と男性を救ってこられました。途方もない努力だと思います。力を尽くしても救えない人たちも数多くいるでしょうし、根本的に政治を変えることも、きっと今はむつかしい。私たちはそれでも活動する瀬谷さんたちの道程や、ノウハウ、マインドセット、ガッツから学ぶものがたくさんあると感じました。今回、第一回のこのカンファレンスで瀬谷さんにお願いしたのは、そんな思いです。それぞれにきっと学び取るものがたくさんあると思います。ぜひOSTで議論しましょう。

あと、アドリブで以下の話をちょっと話しました。

とにかく初回はバットを短く持って振りぬいた!

今回のカンファレンスは 2019年の Agile Leadership Summit でのやり方を踏襲しました。エンタープライズアジャイル勉強会さんの軒をお借りしたのも同じです。またもや、こころよくご支援いただき、共同開催の形で一緒に作り上げていただいて感謝しております。また、多くの協賛コミュニティの皆さんにも名乗りを上げていただきました。サイトに掲載しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

OST形式についても、1月のRSGTで「実はあれがはじめてのOSTだったんです」というお話もいくつか伺いまして、とてもうれしい思いでした。そこで出会った方々が今も何人も、コミュニティのコアにいらっしゃるので、きっと今回の Women in Agile Tokyo も、何人もの方の未来の扉を開けることになるんだろうなと、勝手に確信しております。

Home | Agile Leadership Summit 2019

 

一人一人丁寧に支援することで、未来が大きく変わる

基調講演で瀬谷さんからも話があったように、一人を救えば、その人がまた新しいことを学び、その人がまたほかの人を救って、新しい未来が開けていくものです。活動は常に一人から始まるものなので、その救う一人、その数が重要ではないかもしれません。今回のカンファレンスでも、「数を追うことはやめよう」と言ってきました。幸い、数が重要なスポンサーさんも今回はいませんし、スタッフや関係者の皆様にも、暖かくご理解いただいたように思います。全然人が来なくてもやるし、もしかすると、それでも来た数少ない人たちが、今後の活動の核になっていくのではないか?と思うところもありました。おそらく重要なのは熱意で、その人が現在持っているステータスや、学歴、スキル、影響力は、まずは横に置いて考えてよいだろうと思いました。

今回残念ながら体調不良などで参加を断念された方もいらっしゃいますし、様々なご都合で参加できなくなった方にも、お声をかけていただきました。本当にありがとうございます。今回取り組む課題は、30年以上、変わってこなかった部分もあります。ちょっとやそっとで根本解決するものではないと思いますが、それでもみんなでやれることを見つけてやっていくことで、30年必要なことが20年になったり、ちょっとだけ誰かが楽になったり、何かに気が付いて、違うことを始める人がいるかもしれません。決して焦らず、しっかりと場をつなげていければと思います。皆様ご参加、ご支援ありがとうございました。

手をつないで走る子供たちのイラスト(アジア人)