AgileUCDja を一緒にやっていただいている樽本徹也さんが、新著『アジャイル・ユーザビリティ』をリリースされ、見本を一冊いただきました。あと数日で書店に並ぶそうですが、先走って読んじゃいましたので、非常に簡単ですみませんが紹介いたします。
アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あらすじ
- Chapter1: ユーザーエクスペリエンスの時代
- UX(ユーザエクスペリエンス)、UCD(ユーザ中心設計)について概観します。
- 新UCDの4原則。「ユーザ中心」の陥りがちな罠について。
- Chapter2: ユーザーテスト入門
- ユーザーテストの準備と実践の具体的方法
- 予算の少ないプロジェクトでもできるDIYユーザーテスト手法
- Chapter3: リクルートとテスト設計
- Chapter4:実査
- テストを実施する設備、機材の話
- 見学者の扱い
- Chapter5:分析と再設計
- テストで得られた観察内容から、価値のあるデータを得るための分類手法
- 発見された問題を解決する際の心得
- ユーザーテストで配慮すべきプライバシー、倫理
- Chapter6:UCDを超えて
- 参考文献
- 推薦書3冊と、本書の参考文献
- あとがき
- どうやってはじめたらいいの?
読んだらいいと思う人1 : アジャイル開発を進めている人
この本はまさにあなたのための本です。あなたのプロジェクトの規模・予算が小さくても、きっとユーザーテストは実施できます!ユーザーテストは「アジャイルテスト(の受け入れテスト)」や「継続的デリバリー(の環境を構築しとく)」と並ぶ、リリース前の第一級確認事項です。
あとがきに、現場での始め方が書いてありますので、現場で導入に悩んだときは、ちょっと見てみてください。
読んだらいいと思う人2: 自社製品の使いやすさにイライラしているマネージャ、マーケティング担当の方
使いづらい製品を作ってしまっている、作らせてしまっているけれど、どうやったら直るのか、どうやったら使いにくさを表現できるか、答えが見つかっていない方は、ぜひこれを読んで、現場でユーザーテストに取り組む方法を考えたり、予算や時間を確保すること、最低限必要な準備について学んでみてください。きっと開発チームがよりよい製品作りをする手助けができますよ!
幸いにしてこの本はとても薄いので、少しの時間で多くの発見を得ることができるのではないかと思います。
読んだらいいと思う人3: UX専門家
Chapter.1とChapter.6をお勧めします。
UCD/UXの立場から見た、アジャイル開発について、概観できます。
ジュンク堂トークイベントやります!
本書の発行に合わせ、ジュンク堂でトークベントが予定されています。樽本さんのほか、ゲストに『アジャイルサムライ』監訳者の角谷信太郎さん、『ユーザーエクスペリエンスのためのストーリーテリング』共訳の脇阪善則さんをお迎えして、それぞれの本のプラクティスを概観したり、関連する本を紹介してしまう予定です。こちらでUST中継も行うつもり(ベストエフォートなので失敗したらすみません)です。
樽本徹也・著 『アジャイル・ユーザビリティ』(オーム社) 刊行記念トークセッション
Agile Meets UX 〜アジャイル開発とユーザエクスペリエンスの遭遇〜
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk.html#20120310ikebukuro
ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方 -
- 作者: Whitney Quesenbery,Kevin Brooks,UX TOKYO
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2011/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 42人 クリック: 1,991回
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