トヨタウェイをはじめて読んでいたときの記録

トヨタウェイをはじめて読んでいたときのブログがあったので、コピーしておきます。

約一ヶ月かけて読んでます。まったく覚えてません。
図書館で借りて読んだので、本が家にないのが痛いです。
こんな記録でも、ないよりはあったほうが思い出すこともありますね。

2004年9月 3日 00:52

読み始めました。

#いやぁ、トヨタがすごいっていうのは、
 もう、わかったから…ゲップ。

2004年9月 9日 00:37

トヨタウェイによると
トヨタは保守的な会社である。
・保守的だが時々驚くようなすばらしい変革をやってのける。
だそうです。

日本的な善良の人々のまじめな会社でありながら、
まじめさのベクトルが常にきちんと前に向いている。
そういう感じを受けました。

…まだ途中ですが、おもしろいですよ。
 日本語訳も読みやすい。

2004年9月13日 00:28

引き続き、まだトヨタウェイ読んでます。
いや、いい本ですよ。これ。

大野耐一氏は考えた。
米国のような大量生産をやらずに、どうやって効率的に自動車を作るか。(米国の大量生産は規模の論理で考えるととても効率的だ。しかしそれをやるには資本がいる。)
そして、徹底的に無駄をとることにした。
無駄をとるためには、逆に大量生産をやっちゃいけない、ということになった。一個流し生産というらしい。
セル生産とも言いますね。

大量生産すると、
1. A工程とB工程の間に在庫が溜まることになる
2. ある程度数を見込めないと、ある工程の生産ができない。
  →逆に生産できるときは一気に作って在庫の山を作る
3. 不良があった場合には、そのロット全体を疑って破棄
  しなければならない。ロットがでかいと損害もでかい。
なんてあたりが、よろしくない。

だから、ある程度、複数の工程を一人でこなすようにしつつ、
少ない人数で一貫してひとつの製品を作るような"流れ"にした。
そしてできる限り在庫を置かないで、必要な生産量だけ
生産し、どうしても中間在庫が必要な場合は最小限にし、
かつ完全に数量を管理し、"見える"ようにした。

"見える化": 作業者が状況をできる限り的確につかめるよ
      うな道具を用意する。
      ・作業者が危機を的確に予測、把握できる。
      ・作業者が不要な中間在庫/ムダを把握できる。
      ・その結果、作業者自身がが改善すべき事柄を
       考えられる。

"流れ": 製品ラインを川にたとえれば、
    在庫が溜まっているところは、澱んだところ。
    だからそれを改良して流れをよくしよう。
    流れがいいということは、全体として効率的だ
    ということ。

とまあ、ほかの本も含めてごっちゃに書いてますが、
私の実体験からして、見える化というのは、とても重要だし
便利だと思うんデス。

2004年9月17日 00:14

やっと下巻です。とほほ。
いや、でも面白いんだってば。

2004年9月27日 02:15)

トヨタウェイ、読了しました。
パッと思いつくところを列挙します。

「学習する組織」
・組織で学習するためには「見える化」(みんなが共通して確認できる可視化)が必要。…このへんは三宅先生の「学習科学とコンピュータ」の議論と通ずる。
・じっくり時間をかけて人間関係や文化を醸成する必要がある。特に米国では会社(管理者)と従業員の目的意識を一致させるところに苦労があった。

「文化」
・難しい課題に立ち向かう。
・品質を重んじる(無理/ムダ排除…平準化)。
・常に反省し、さらに改善を目指す。
・付加価値作業、非付加価値作業、非付加価値だが必要な作業に分ける。

トヨタの凄み」
・これらの結果を学習し、さらに内部共有できるところに凄みがある。それが出来る優秀な人材を雇い、強力に教育する、会社を社会的に有意義な組織にするために一緒にがんばる。
・内部育成で、現場を知る経営者・管理者を育てる。
・外部のパートナー企業にも文化を伝播し、成果を挙げることができる。