目標を狙って当てることに集中していると、行動の結果としての最大の価値を得られない、ということがよくあります。やってみた結果、世界が想定どおりででないことがわかる。そうしたら、やり方を工夫して最大の結果を得るように動いたほうがいいですよね。
2つの極端な戦略を考えると以下の2つです。
- 予測は不可能なので何にも考えないでとにかくやる
- きちんと事前に計画や狙いを考え、その通りにやる
これはどちらも方針としては利用可能ですが、極端な感じもします(でも極端ができる人は強かったりしますね)。正解がないし、そんなに自信もないので、ハイブリッドでいくことが多いと思います。その際の組み合わせにポイントがあるのでしょう。
- まず徹底的に情報を集め、仮説を立てる。何が解決すべき課題で有効な解決策は何か。カードを選ぶ。
- やってみた結果、情報を更新し、次の手を選ぶ。当初の仮説が棄却されることもある。
まあ、普通の話です。リーンスタートアップではピボットといっていますね。壁にぶつかるごとに方向かえていたら非効率です。壁の形や強度がわかるくらいまでは、失敗を重ねないといけないことがおおいのではないかとおもいます。
マリオやゼルダでよくある課題をクリアするプロセスにヒントがある
マリオやゼルダでコインやルピーをたくさん集める課題を解くとき、こんなやり方をすると思うのですが、すごく似ていると思いました。
- 1. わかりやすいところ、見通しが得られそうなルートの仮説を立てて一回やる
- 2. 見つけにくいコインがいくつか残ってクリアできない (これがクリアのための本質的な課題)
- 3. 2回め以降のトライでは、見つけにくいコインを探す (障害の除去)
- 4. 必要なコインを得られるルートでトライし、目標を達成する
1と4ではすでにルートがかわっていますが、より効率的に目標を達成することができるようになっています。2-3でイテレーティブにやってみて、1->4 は価値が向上しています。
- 目標: 一定時間以内に、コインを一定数集めてゴールする
- 価値: ステージクリア、およびコインを多く集めること。
- 一定数集めるとそのステージをクリアできる。それ以上集めると次のステージに持ち越せるし、様々な特典につながる(1upとかアイテムとか)
- 仮説: うまくいきそうなルート
ゲームっていろいろ教えてくれた
ゲームというのは、こういう試行によってよりよい解答を探し続ける、という構図がよく用いられているので、勉強になったなぁ、子供の頃ゲームしといてよかったなぁ。と思います。昔はゲームに批判的な意見がメディアでよくあったのですが、ゲームをやらない人にいわれたくないな、とよく思ったものです。まあ、ゲームすれば価値が得られる、というものでもないでしょうけど。
方針の変更を説明しなければならないとき、状況が共有できているかどうかが鍵になる
この方針変更を組織でやる場合、しばしば、誰かに説明しないと方針が変更できないことがあります。しかも、状況を共有してなかったりすると、説明コストは非常に高くなります。
「あの右上の高台にあるコインをとれないので、全体のコースを変えます」
という説明をするときに、「あの高台」で伝えられるか、「そもそも高台とは?」を説明しなければならないかで工数が全然かわってきます。説明工数も工数ですから、フレキシブルに戦略をとって、最大の価値を狙うためには、組織の作り方やチームへの権限付与のやり方も重要になってきます。