大雨なのでリモートモビングをやってみた

コミュニティである本を翻訳しようということになって、経験者もそれほどいないので、まあ、とにかく最初から訳してみようということになりました。

進めるにあたって、集まって相談したところ、まあとにかくモブで始めてみましょうということになり、今回は三回目。(私は前回欠席したので二回目。)

しかし、今夜は大雨の日。

news.yahoo.co.jp

全員がリモート参加を試してみることになりました。

基本のモビング環境

まず前回、人が集まった時のモブ環境を説明しておきます。まあ、特筆すべきことはないのですが、大きなディスプレイ一台、代表の人がPCをつないで表示、適当に交代しながら作業しました。

もともとリモートの人が1-2名いたりするので、Zoomを使ってリモート接続はしていました。Google Docsを大写しにして、それをスクリーン共有するのと、並行して全員でGoogle Docsにもアクセスしてコメントや、いろいろ調べられるようにしておきました。

席を外してコンビニに行くときにもZoomの音声はつなげっぱなしにできるので、心置きなく移動できました。あと、コンビニの注文も受けられます。

チャットは特につかっていません。音を聞きながらGoogle Docs共有しているので、ほかの画面を開く余裕がないという感じもします。

リモートモビング環境

まず、5分ごとの交代を基本ルールに入れてみました。Mobsterタイマーを使って5分ごとに通知が来るようにします。全員回ったら簡単にレトロスペクティブをして10分休憩を入れました。

mobster.cc

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モビングの注意点

5分に一回ドライバーを交代し、ドライバーは「考えながら話す(Thinking Aloud)」を心掛け、周りの人はどんどん話してアイデアを出していきます。基本的には目の前にある作業対象についての議論を進めます。

気になったところはGoole Docsのコメント機能でメモを残したりしました。Google Docsはちゃんとアカウント指定で共有しているので、誰のカーソルかとか、コメントかとかがわかるので、スムーズだった気がします。

とはいっても、ドライバーしか基本的には編集しないので、ほかの人は声で提案をするか、議論を聞いています。ドライバーは「こういうかんじでいい?」と聞き、周りの人が「いいと思いまーす」と返す感じです。すべての作業は二人以上の同意(Four Eyes)でもって進んでいきます。

 2巡目からは、このタイマーが走っているPCのスクリーンを共有することで時間もわかるようにしてみました。

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Zoomの音声を改善する

あと、周囲の環境音を消すアプリを紹介してもらったので、途中から投入してみました。

blog.animereview.jp

krisp.ai

環境音が低減されてよかったみたいです。人によっては隣で洗濯機が回っていたそうなのですが全く聞こえませんでした。すごい。

私の環境だと、なぜかマイクをオンにすると、ヘッドフォンが左耳しか聞こえなくなるという相性の悪さを発揮してくれましたが、そんなにこまらないので助かりました。

たぶん思ったよりスローペース

多くの人が最初に思ったよりもスローペースで進んでいると思います。でも、とりあえず初めての人が多いので、このペースが大事な気がしています。自分たちのペースをつかまずに、コミットしてしまうとしんどいんですよね。そういう意味ではヘルシーな作業といえると思います。今後ペースが上がっていくのか、違う方法を考えるのかは、また今後の話。

自分たちの実力がわからないうちの、初期の見積もりは信用できないので、まあこれでいいんじゃないか、という合意をしています。わかっていても、なかなかこういう作業の仕方をすることができないような気もします。私たちの敵は常に憶測であり、未検証な要素をそれと知らずに土台にしてしまうことなのでしょう。

みなさんのご参考になれば幸いです。