「Jim Coplien さんの 認定スクラムマスタセミナーの手伝いをしようかと思います。 - kawaguti の日記 (id:wayaguchi)」 で報告させていただいた、Jim Coplien さん (Cope) のセミナーの、ローカルオーガナイザーとしてお手伝いさせていただきました。
1. Scrum Alliance 認定 スクラムマスター研修 (12月7日〜8日): 概要
日本では Bas Vodde さんが何度も開いている、おなじみのセミナーです。2日間の研修でスクラムの基礎と、スクラムマスターやチームのありかたを学びました。基本的に教えるべきフレームワークはScrumですので、決まっていますが、経験豊富なトレーナーによって教え方やワークショップは創意工夫がなされており、一人一人違います。Basさんや Copeさんのスクラムマスタ研修は、講師の経験の総量からみて、かなりお得なんじゃないかと思います。
- Scrumは、長いことみんな、思っていたんだけど、言語化できなかったことを言語化した
- チーム自身がコントロールする
- MITのハッカーはとてもアジャイルだった (竹内郁雄先生が行ってた頃とかかな)
- その後、ソフトウェアの産業化が起こり、おかしくなった
- WYCASH社(ウォードカニンガムの会社)、Borland Quattro Pro Windows (1993) で源流になる成果があった
- Jeff Sutherland はベトナム戦争時代の米空軍のパイロットだった
- バーンダウンチャートは航空機の着艦時の軌跡
- Emergency Procedure という緊急脱出用のプロセス
- Computer Science はまだ科学じゃない
- Copeは化学のバックグラウンドをもっているので、そう思う
- Software
- Complex
- Complicated
- アジャイルマニフェスト知ってる人?
- 今回はみんな知ってた(すばらしい参加者)
- いつも、認定スクラムマスタ研修で聞いてみると 30% くらい、知らない人がいる
- ドキュメントの価値
- remember (覚えておく)
- communicate (コミュニケーションする)
- それに必要なときだけ。
- タクトタイム
- taktはドイツ語。楽譜の縦線と縦線の間のこと。
- スクラムのスプリント期間とつながる概念
- スクラムができるまで
- Impediment List (障害リスト)
- スクラムマスタは、問題を相談されたとき「優しく押し返す」
- プロダクトバックログ
- 優先度でならべてある
- ここには ROIは記入しない
- ROIは変化する
- プロダクトバックログを並び替えるだけで、得られるROIが倍になることもある! (Jeff Sutherland)
- ゲーム
- 自己組織化ゲーム
- ベロシティゲーム
Thoughtful (考えさせられる) なセミナーだったとおもいます。
みなさん、宿題をたくさん持ち帰られたのではないかと思います。
2. Scrum Fine Tuning 研修 (12月 9日): 概要
パターン界の巨人たちが集まる濃いセミナーになりました。「参加のまちづくり演習」の中埜さんが急遽、スペシャルゲストとして参加されて、Copeとたくさん議論してました。
謝辞
スタッフの方、参加者の方のご尽力で、このセミナーを行うことができました。ここに深くお礼をこめて、紹介させていただきます。
- Ryutaro Yoshiba : 会社を巻き込んで、決済に関する諸事をがっつり引き受けてくださいました。事務もできるスクラムマスター
- Kiro Harada : 英語全般、翻訳から通訳まで、大活躍頂きました。ワーカホリックスクラムマスター
- Takeshi Kakeda : 今回の話の発起人。四国から中国まで、駆け巡りながらサポートしていただきました。パターンのセミナーの翻訳とかも。パターンスクラムマスター
- Miho Nagase : 翻訳レビュー助かりました。クイーンスクラムマスター
- Kensuke Kaieda : 中埜さんを誘ったのはこの人。テリースクラムマスター
- Tetsuji Maegawa : 飲み会セッティングありがとうございました。外資スクラムマスター
- Shintaro Kakutani : 参加者声かけや、基調なアドバイスを頂きました。 パターンライダーディケイド
- Emerson Mills & Bas Vodde & Kazumasa Ebata (Odd-e people) : 応援、アドバイスを頂きました。なによりこの人たちがまいた種があってこそのCopeのセミナーなので。
そして全ての参加者のみなさん。