2012年4月に今の会社に入社して、かなり最初のころに TechTalk の打ち合わせ (お昼休みに会議室に集まる) に参加したんだけど、その頃は参加者の集め方とか、誰に話してもらえば人が集まるかとか、人やリピーターを検知するために出席取るかとか、そういう話を4−5人でしてた気がする。どういうことを目指したいかは割とはっきりしてたけど、いつも開催できているわけではなく、参加者も多かったり少なかったり。みんな忙しいので手伝うのもそこそこ大変。会議室も設備がいろいろ。安定して続けていくためにはもうちょっと学習が必要だったんだろうと思う。
それから運営を手伝うようになった。知人を頼って、たくさんの社外のスピーカーの方にも、ご来社いただいてお話をいただいた(ありがとうございます!)。
もうすぐ2年経つ。昨日はこんな感じだった。撮影は主催のさとうさん。Satoryu's Diary(OpenShift支店)(2014-01-22)
だいたい平均して月2回くらいのペースで、水曜日のお昼に楽天Tech Talkという社内勉強会を開催していて、今日は新年2発目の開催。
今日はAPIをテーマに4名がプレゼンしてくれた。
「グローバル化に対してのスケールってどうすの?」といった感じで、ディスカッションも盛り上がった良い会でした。写真の通り、参加者が多数で、100人から先は覚えていない。
いまは、「どれくらい前までに最低限何をしなきゃいけないか」「そのために毎月やっておくべきことはなにか」あたりのチェックリストがはっきりして、最低限の努力で会が作れる(=ムダがない/リーンによりちかい)ようになって、その状態が継続している。たとえば開催日を「基本、水曜昼」に固定し、会議室やネタがなければ無理にやらないと決めたので、調整のムダがなくなったりした。他にも失敗やドタバタを経験しての学びはたくさんあった気がする。
勉強会カンファレンスなどで よしおかひろたか さんがよく言っていた「かろやかな開催」に向けてのノウハウの蓄積が、だいぶ進んできて、心理的に負担になるようなロスがほとんどない状態になっている。
主催のさとうさんが思い描いていた状態に、着実なステップで近づいてるんじゃないかと思う。
こないだどこかで「TechTalkというのをやってまして」と、主催のさとうさんが言ったら、相手の人から「最近だいたいのITの会社でやられているやつですね」というような反応をいただいた。内心「いやその当たり前っぽいやつを本当に当たり前にするためにそこそこいろいろ苦労もあったんですよ」と2人して思ったものだ。
いまは、社内のいろんなエンジニアの人たちから「発表したいんですけどどうしたらいいですか?」という相談をちょくちょくいただけるようになった。こちらからは順にいつもの質問をして確認していく...「どういうネタですか?」「いつ頃発表します?」「今なら空いてるのはこの日とこの日です。」「じゃあ、一週間前くらいにアナウンスしますんで英文の概要ください。」「開始時間はだいたい12:05くらいで、終了時間は12:50くらいで、質疑応答はそのなかで収めたいので発表時間は40分くらいになるんじゃないかとおもいます。」「会議室はそのあとも少し取ってますので継続的な質疑に対応していただいて」...なんていうやり取りが自然に流れる。ノーハッスル。ふつうにワクワクする。
最初からさとうさんが目指していたのは「社内のすごい人がノウハウを共有できる場」だった。そのための「軽やかな開催ノウハウ」「継続的な開催」「みんながだんだん認知してくれる」を踏まえて、「発表したい人からの相談」をいただけるようになり、「社内のすごい人がノウハウを共有できる場」が継続的に維持されるようなった。今日も終了後に残って発表者と話し込む人たちがいた。そうして「場をきっかけとした出会いや相談」がはじまり、新しい試みが生まれていくのだろう。きっと大小さまざまな「イノベーションの苗床」になっている。「本当の価値は計測できない」のだけど。
参加していただいている方々、発表していただいた方々、生暖かく活動をサポートしていただいている方々の陰日向のご協力があって、この場が成り立っていることに感謝いたします。ありがとうございます。