コミュニティはソーシャルキャピタルらしい。
"Social Capital" という概念があるそうです。
ソーシャルキャピタル。訳され方はいろいろなんですが、
Wikipediaによると、
"ソーシャル・キャピタルの概念を端的にいえば、
「社会問題に関わっていく自発的団体の多様さ」
「社会全体の人間関係の豊かさ」を意味するといえる。
あるいは地域力、社会の結束力と言ってもよい。"
だそうです。
The Art of Community という本で、
コミュニティはソーシャルキャピタルだと言っています。
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そういえば、ITに限らず、コミュニティというものは旧来存在して、
小学校のPTAだったり、町内会だったり、スポーツ団体だったり、
お祭りの実行委員会だったり、社内の同好会だったり、
いろんなつながりがあって、
そこで生まれるアンオフィシャルなつながりややりとりが、
社会をローコストで安全にしたり、熱意をまとめて形にしたり、
人の孤独や闇を軽減したりしているわけですよ。きっと。
90年代のアメリカはそういうつながりがなくなってしまっていて、
問題化したんだそうです。そこで、そういうつながりに、
名前を付けたのが、ソーシャルキャピタルだと。
もしかすると、80年代のすごかった時代の日本の組織って
いうのは、そういうソーシャルキャピタルがすごかったん
じゃないでしょうかね。一方で、日本企業に蓄積された
ソーシャルキャピタルが、長いこと、減っちゃったんじゃないか
という感じもしています。根拠ないですが。
まあ、そこをIT系のコミュニティが補完している、
と言い切るのは、かなり短絡的な話ではありますけれど、
でも事実として、手弁当で企業を超えて、夜間や週末に
人が集まっちゃうのは、すごいんですよ。きっと。
ということで、みんながんばれ。
ソーシャルキャピタルについて
ソーシャルキャピタルについては、この本に書いてあるらしいです。
原著Kindle版だとだいたい$10、日本語版は紙しかなくて7000円以上します。
日本、大丈夫か。
Bowling Alone: The Collapse and Revival of American Community
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