DevOpsDays Tokyo に向けて揃えた機材
このエントリは、Reginal Scrum Gathering Tokyo 2022(以下RSGT2022)に向けたアドベントカレンダーの記事として書かれたものです。
品川アジャイルが配信を担当したカンファレンスの一つが DevOpsDays Tokyoです。
RSGT2021,2022での配信も、実はDevOpsDays Tokyo で機材の購入を支援してもらっていました。DevOpsDays は、もともと「システムアドミニストレータカンファレンス」という名前を考えていたくらい、運用に関して考えるカンファレンスですので、もちろん私たちは、配信のシステム運用をいかに安定させるかを考えているわけです。安定運用できない配信は価値がありませんので(キリッ)。
安定した運用を支える試行錯誤
ところで、安定した運用とはどこから来るのでしょうか。私が考える重要な要素は二つです。
- 試行錯誤を繰り返して、練り上げた機材構成
- 試行錯誤を繰り返して、運用習熟した人々
品川アジャイルでは、毎週のように機材の話をして、運用を繰り返しながら、DevOpsDays Tokyo や RSGT におねだりして機材を整え、試行錯誤を繰り返しています。
今回のRSGTでどんな機材構成にするかは、ばやしさんがすでに書いてくれていますので、今回は、その前にどんな試行錯誤をしてきたかについて、機材の紹介を中心に書いてみます。
配信に向けて買ってよかったもの
ゲーミングノートPC
いきなり大きな買い物ですが、これがないと話にならないのが、ゲーミングノートPCです。機種についてはもう一年くらいたっていて、内容も変動してしまうので割愛しますが、持ち運びに適した13-15インチで、ちゃんとしたグラフィックカードを載せていて、有線LANとHDMI出力に対応したものを選びました。録画したビデオの編集作業などもあるので、エンコード時間短縮のためにも、グラフィックカードは重要です。
ビデオキャプチャカード
ビデオカメラからの入力を取り込むために必要なのがビデオキャプチャカードです。
それほど高解像度や最新の機材を求めているわけではないので、割と安定したものを使っているのですが、買ってみたらつながらないなどの失敗もありました。最近購入したこれは、USB-Cではなく、Thunderbolt 3 が必要なのに M1 Mac ではソフトウェアが使えないという困った商品でした。
https://www.amazon.co.jp/AVerMedia-Live-Gamer-Ultra-GC553/dp/B07DHV47HF/
M1 Macbook Pro
昨年、コスパがよいということで急いで確保したのが M1 Macbook です。しかし、有線LANにこだわったことによって、USB-Cに負荷がかかったのか、突如リブートをしてしまうという問題に当たりました。USB-Cが二ポートしかないことと、バスもあまり太くない、ということなのではないかと思います。機械というものは、挿せば動くということでもないのが難しいところです。
音声インタフェース
パソコンに音声を取り込むための音声インタフェースは、利用実績の多いAG03を使いました。会場からマイク音声をもらって、こちらを経由してパソコンに取り込みます。マイク用のXLR端子も使えますが、基本的には、ステレオ標準プラグで出してもらいました。
ミキサー、スピーカー、マイク
DevOpsDays Tokyo 2021では、PA機材(マイクやスピーカー)のない部屋の配信があったので、検討の結果、以下のミキサーを入れて実施しました。狭い部屋なので大規模の機材は不要なのですが、ホールなどと同様にマイクとスピーカーを同じ場所で使ってもハウリングが起きないようにする必要があり、定番のヤマハEMXシリーズの中で、最もローエンドなモデルを選択しました。実はこれを買ったおかげで、後述のiPad+iRig2の検証にも役立ちました。
スピーカーはJBL BT104 という小型/軽量のものを採用しました。パワーは十分でした。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/269502/
マイクは、ワイヤレスマイクも用意したのですが干渉などであまりうまく使えず、安定して使えたのは、やはり定番のShure SM58 でした。ダイナミックマイクなのですが、いい感じに登壇者の声だけを拾ってくれる感じで、安心感があります。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69782/
iPad 第9世代
RSGT2022 に向けて、2021年秋モデルの iPad を購入しました。Center Stage 対応版です。配信だけなので64GB版で十分です。カメラ、音声インタフェース、(内蔵カメラ用の)ビデオキャプチャ、Zoom クライアントが全部一台に詰まっているのが衝撃です。
iPad の現場運用に欠かせないのが、タブレットホルダーです。最近は譜面をiPadで見るプロが多いみたいで、安定したマイクスタンドにホルダーが組み合わせられた安定感抜群のモデルがありました。これはおすすめです。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/208134/
音声インタフェースとしては、iPadの3極端子(入出力)を、通常のライン端子に変換する必要があるので、iRig2を利用しています。
それから HDMI出力で会場プロジェクタに投影するためには純正のLightning-HDMIアダプタを利用しています。
会議用スピーカー
複数人で話すケースで、かつ会場にPA機材がない場合は、会議用スピーカーを使うことがあります。その場合には、これを使います。RSGTでは、Open Space Technology ように使ってみようと思います。
iPadとJabraを駆使した配信を行った映像はこちらになります。
以上、他にも買って試したものはいくつかあるのですが、結果的に運用に耐えていて、おススメできる機材はこうしたものでした。皆様の参考になれば幸いです。
DevOpsDays Tokyo では現在セッションプロポーザルを募集中です!
DevOpsDays Tokyo では現在セッションプロポーザルを募集中です。アジャイルな開発を支えるテストや運用で、日ごろ行っていることをぜひ教えてくだい!
https://confengine.com/conferences/devopsdays-tokyo-2022
では、RSGTでお会いしましょう。機材の実際は、ナイトセッションでも話し合えると思います。
https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2022/proposal/16210/night-sessions