みんなが飽きると、無視されていた別の方向が脚光を浴びて、振り子の触れる方向が変わる。
知識の生産が、知識の消費に追い付かない、というのが基本にある。
研究され尽くして、新たなアイデアが枯渇。
まったく別の哲学が「発見」され、そちらに徐々に人々の意識が移動していく。
まっさきに飛びつくのが、ギークという人達なのかもしれない。
Erlangは古いものであるが、今のWeb2.0を牽引する人達には馴染じみのない文法だろう。
あるいは80年代からソフトウェアに携わる人には、もう忘れてしまった名前だろうか。
RubyがJava上で走ったり、.NET上で走ったりしていく、つまり、一言語多実装が現在のトレンドだ。しかしそういうものが、いまのところErlangにはない。ErlangはErlang言語であり、BEAMインタプリタがうまく動作することで、Erlangの特性が出る。これらは不可分だ。
Erlangはそういう意味で、次の振り子の方向になりうるかな、と思った。
かなりこじつけである。
RubyやJavaの用途をErlangで置き換える、という日はたぶんこないと思われる。
だからといって、Erlangが普及しない、っていうことはないとおもう。
まあ、そのへんがいいところじゃないか、ってことで。
意味深なタイトルのわりに、平凡なオチである。