何十年分の人生経験と対峙する

なんらかの概念を人に教えたり、やりたくなってもらおうとしたときに、それまでのその人の何十年分の人生経験と対峙することになるので、それをたかだか数時間や数ヶ月でなんとかするのはそもそも成功率の高くない賭けなんじゃないかと思うことがあります。

たとえば言語。言葉通じない人に楽しさを教えるのはすごく難しそう。極端な例ですが。基本的に人はバラバラ。でもたまに全然違う環境にいても同じようなことに共感することがあって。言語や環境や性別や年齢を超えてなぜか話があったりする不思議。パターンの根底にはそんな考え方があるみたいです。

なので、きっと共犯者も見つかります。

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僕だけがいない街(4) (角川コミックス・エース)

 

実はこれは井庭崇さんのパターンランゲージのワークショップで学んだことなのですが、たぶん多くのアジャイルコミュニティやパターンコミュニティの人が共通の根底として持っている理解のような気がします。素朴理論。

Fearless Changeには、組織を超えても共感してくれる人の大事さが「Shoulder to Cry On : 相談できる同志(39)」として書かれています。

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

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