血小板をリスペクト

怪我をしたとき、「ああー、痛い」とか「なんで怪我しちゃったんだろう」とか考えている裏で、血小板は勝手に傷をふさぎ、皮膚組織は修復を始める。

これってすごいことなんだと思うけど、普段はなかなか気づかない。

若いうちは「つばつけときゃ直る」という世界なので、

必死で血を止めている血小板のことなんて、思いもしなかったなぁ。

傷の直りが悪くなってはじめて、若いころの元気な血小板のありがたみがわかる。

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どうやって、早く傷を治すか?

プロスポーツ選手がこの課題に挑む姿を報道で見るけれど、壮絶なものがある。

イングランドのサッカー代表ルーニーが、ドイツW杯直前に怪我をして「ルーニー大作戦」といわれる回復作戦で本大会中に間に合っただとか、同じくイングランドベッカムが日韓W杯で復活したとか、日本代表久保が必死のリハビリでドイツW杯に間に合わせたのに代表落選したりとか(残念!)。

ケガからの早期回復は、時として、技術以上に死活問題なのである。

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怪我をしてしまったときは、とにかく怪我を治すことを考え、自分を励まさなきゃいけない。

そのとき、「ケガをしない方法があったのに!」「なんてくだらないことでケガしたんだ!」なんてことを妄想したって、気が滅入るだけ。

ケガと向き合い、励まし、治るまで、我慢して頑張る。

それは、地道で大変だけど、とても重要で意味のあること。

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まず、怪我を治そう。

夜を徹して傷をふさいでいる、血小板をリスペクトしよう。

体をよく休ませるとか、できる限りのサポートをしよう。

そして、怪我が治ったら、落ち着いて、怪我しない方法を考えたらいい。

そうすれば、きっといい考えが浮かぶんじゃないだろうか?