This is DevOps : 4/15-16 DevOpsDays Tokyo 2021 を開催します。

もう来週にせまってきたのですが、DevOpsDays Tokyo 2021をオンライン/オンサイトのハイブリッドイベントとして行います。場所はいつもの大崎ブライトコアホールです。感染対策に注意を払いながら、オンラインとオンサイトの垣根をできる限り作らない運営を心掛けていきます。4/15-16です。

昨年4月のカンファレンスはコロナウィルスの緊迫感が高まる中、まだオンライン開催のノウハウもなく、やむなく中止といたしました(DevOpsDays Tokyo 2020 中止の経緯 - kawaguti’s diary) 本年は、コミュニティやホール関係者の皆様の継続的な努力の賜物で、オンライン開催もよく行われるようになりましたし、1月のRSGT2021ではハイブリッド開催にトライして成功を収めましたので、DevOpsDays も、ハイブリッド開催にトライしております。実費負担の公平性の観点で、オンラインのほうが価格を安く設定しております。オンサイトチケットの方もオンラインで鑑賞いただけますので、それぞれご都合の良い方法でご参加ください。

 

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今回もなかなかほかのカンファレンスにないラインアップとなっておりますので、ぜひぜひご検討ください。

 

いくつかのセッションを紹介します。

 

モブプログラミングとDevOps、テスト自動化

モブプログラミング発祥の地、Hunter Industries のソフトウェア開発部門の、現在の代表者、Chris Lucian さんのセッションです。

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一昨年私も2週間ほどお邪魔しまして、モブで継続的デリバリーをずっと行っているワークスタイルや技術への探求、お互いに学びあう組織の実際の姿に感動しました。最新版のレポートを現地から、していただきます。通訳もあるし、正直これだけでたぶん元が取れるんじゃないかと思います(サンディエゴまで見学に行くことを考えれば)。

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Hunter Industries からの最初の経験レポートを翻訳しました。著者のWoodyさんは当時のIT部門の代表者です。CEOに招聘されて、旧来型の運営をしていた部門を大きく改善しました。最初の一歩は「見積もりはしない、リリースタイミングは開発部門が決める、半年はこのやり方に任せる」というのをCEOと握ったそうです。ストーリーカードをベースにXPのプラクティスに従い、技術的卓越性とビジネスサイドとのコミュニケーションを常に行って、一年半の間、不具合が出ないことで、信頼を勝ち得たそうです。

kawaguti.hateblo.jp

この先で、コロナ禍の現在、同社がどのように仕事をしているのか、どんなチャレンジをしているのか、すごく気になりますよね。

 

育児的ソフトウェア開発

シリコンバレーから日本のソフトウェア開発文化を見つめ続ける、バリバリのエンジニア川口耕介さんによるセッションはこちらです。従来の狭義のDevOpsから視野を広げ、雇用形態からソフトウェア組織に至るまで言及していくそうです。これはエンジニアだけでなく、さまざまな職種の方に参考になりそうです。

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このセッションだけでも元が取れる感じがします。いやほんとに。

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日本企業の現在進行形、文化的負債との戦い

「いやいや米国の事例はええねん。日本でどうするかや。」とお思いのみなさま、もちろん日本の企業での実践事例もたくさんお伝えします。最初の一つはウイングアーク1stの皆さん。品質保証部門の改革から始め、8年にわたって技術的負債と組織的に向き合ってきた皆さんのセッションです。もちろん、経営陣が全員エンジニアのようなラッキーな会社さんではありません。ビジネスと向き合い、組織と、人と向き合って、どのようにトライを重ねてきたのか、とても気になります。

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正直このセッションだけで、元が取れる人も多いんじゃないでしょうか。いやマジで。

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ほかにも日本企業の現在進行形がたくさん

これ以外にも、多くの日本企業の現在進行形の取り組みをご紹介いただきます。ここまでのセッションでもう元を取っていると思いますので、なんて贅沢なご褒美でしょうか。ほんとにほんとに。

 

 

海外からも多くご登壇いただきます(通訳付き)

さらに多くの海外講演者もいます。米国大手小売業(ショッピングセンター)のTarget社のDX/DevOpsを支えるTarget Dojoのミグスさん。

中国テンセントのJihai Zhouさん

 

機械学習(ML)時代のDevOps

機械学習の時代を迎え、大規模なデータをどうやって運用・テストしていくか、先進企業のお話もいただきます。

もちろん初めの一歩もカバーしてますよ!ありがとうございます。

 

今回はテストやインフラのコミュニティのレジェンドの皆様も

DevOpsの時代には、どんどん複雑化、高頻度リリースをすることになり、どうやって品質を作りこんでいくかが、これまで以上に課題になってきます。テストのモダナイズなしにDevOpsはありえません。テストコミュニティのレジェンドの皆様の知見もいかんなくご紹介いただきます。え、こんなにそろってしまっていいの?

 


基調講演はDevOpsDays 創始者のPatrick Deboisさんと、マイクロサービスアーキテクチャのSam Newmanさん

ダメ押しになってしまいますが、今回は欧州からお二人のキーノートをいただきます。

Patrick Deboisさんは、DevOpsDaysカンファレンスの創始者です。もともとはシステム管理者のカンファレンスを考えていたそうなのですが、そこで2009年のDevOpsという用語の誕生に立ち合い、DevOpsDaysを立ち上げるにいたりました。2019年にはベルギーのヘント市で10周年のミートアップが開催されました。現在は欧州、北米、アジア、南米、アフリカと、全世界に広がっています。
Sam Newmanさんは、名著「マイクロサービス・アーキテクチャ」、そしてさらに近著「モノリスからマイクロサービスへ」を通じて、安易なマイクロサービスの導入に警鐘を鳴らし、分析から移行までを詳細に紹介しています。

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基調講演だけでも貴重すぎて、これだけでお釣りが来ますね。

 

エンジニアリングプラクティスの現在と組織的移行の未来を

このほかにも数多くのセッションと、スポンサーセッションがあります。スポンサーの皆さんも、なんといいますか、ぜんぜん売り込む感じではなく、あくまで実践者としての知見を共有していただきます。ぜひともDevOpsの現在を感じてください。これ以上はちょっと考えられないラインアップになっております。ぜひご参加をご検討ください。

https://confengine.com/conferences/devopsdays-tokyo-2021/schedule/rich

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